The Best Albums of 2020(海外)


50. Majestica『A Christmas Carol』

メリークリスマス!!!!!



49.Moses Sumney『grae』

毎年1枚は「全く分からんけど凄い」というアルバムが出るんですが今年はこれがそうです。全く分からんけど凄い。でもそれって物凄く実現が難しいことなのではないでしょうか。



48.Walter Martin『Common Prayers』

こういう気を衒うことのない全くもってシンプルでほとんど装飾のない素うどんみたいなアルバムを聴きたくなる時、絶対に年に数回はあると思うんだけどどうですか。おれはもうどうしようもなく死にたくなってこのアルバムを聴く時がありました。



47.Ka『Descendants of Cain』

海外のヒップホップは何言ってるか分からんので(歌詞見たら何となくわかるけどおれは歌詞を見ながら曲を聴かない)、ビートが良いか・フロウが良いかの2点のみで判断している。その点でいえばこのアルバムは素晴らしい。ただひとつ、アーティスト名の圧倒的検索のしづらさを除いて。



46.Adrianne Lenker『songs』

10月の終わりの晴れた日の朝に聴いたことでばっちりハマりました。やっぱ聴くタイミングというのは重要なんだな。HUNGERもラップスタアの第一審査で「フラットな状態で聴かないとその時の気分で審査が変わってしまう」と言っていたし、そういう意味でも音楽を聴いてハマるというのは運だよな。



45.Disclosure『Energy』

ファーストアルバムにもセカンドアルバムにもそんなハマれなかった人間が何故だかこのサードアルバムでハマった。今までの無機質な感じから、少し人間味を感じられるような曲が増えたからかもしれない。人間や動物といった生き物を無機物に見せるような今までのジャケットから、今作では風景を生きている人間のように見せるジャケットに変わったこともその象徴でしょう。



44.Thundercat『It Is What It Is』

テクニックを極め過ぎると阿呆になるのは周知の事実だけど、阿呆になってから今度はメロディを極め過ぎるとこうなる。作曲センスのあるテクニカルなミュージシャン、最高では?????



43.Parsonsfield『Happy Hour on the Floor』

アーティスト写真もアルバムタイトルも1曲1曲の仕上がりも全部良いです。海外のアーティストの、知性を感じさせる底抜けの明るさみたいなの(伝われ)が好きで、中途半端にしんどい時とかに聴くととても染みる。



42.Ramirez『THA PLAYA$ MANUAL』

Ramirez - "Brown Eyes" Ft. Rocci (THA PLAYA$ MANUAL)
ヒップホップというよりR&Bに近い感触がある。ガチガチのヒップホップも聴けるようになったんだけど、折に触れて聴きたくなるのは、おれの琴線に触れてくるのは、こういうメロウでシルキーな作品なのである。



41.beabadoobee『Fake It Flowers』

1曲目でちゃんと勝負かけてくるアルバムは好きです。欲を言えば勝負曲が3つ以上あって、最初と真ん中と最後にそれらが配置されているアルバムは神です。まあLampの『ゆめ』なんですけど。baebadoobeeのこのアルバムは新しさは無いんだけど、メロディとボーカルの良さで頭ひとつ抜けている感じ。



40.Metz『Atlas Vending』

ごめんな…おれはMetzのことを嫌いになれないんだわ…
というわけでデビューアルバム以降すっかり評論家のベストアルバム論争の俎上からは退き、マイペースに自分たちの好きな音を好きなように鳴らしている中年のおっさんたちのバンドだが、おれもこうありたいんだよな。増税前に買ったおれの15万円のギターが火を噴くぜ。



39.The Flaming Lips『American Head』

チャンスの時間の「吸いまくり先生」を観て、兼ねてから興味があった煙草を初めて吸うことに決め、吸った後に初めて聴いたのがこれ。吸っていようがいまいがこの美しさに変わりはなく、ベテラン勢がここに来て傑作を出してくるというのは去年のLowみたいでテンションが上がる。ちなみに初めて吸った煙草はアメスピライトでした。



38.Preservation『Eastern Medicine, Western Illness』

Ka繋がりで聴いてみたら凄くハマって、ああ昔はおれもこうやってロックバンドを数珠繋ぎで掘っていったな、と懐かしむのである。海外のヒップホップはまだまだ掘る余地があるので楽しい。こういう煙たさと華やかさを併せ持ったビートを作れる最高のアーティストをおれに教えてくれ。「I-78 Capilla ries」みたいなやつで。



37.HAIM『Women In Music Pt. III』

ついにHAIMの良さがわかっちまった。というより自分の好みにHAIMがついにフィットしたのかもしれない。



36.The Used『Heartwork』

もっと日本で認知されている気がしたんだけどそんなことはなかったらしい。この手のバンドの中でも頭一つ抜けてるし、大手レコード販売店でも新譜出すたびに前面的に売り出されている印象だったんだけど。中身は相変わらず最高です。



35.Stuck『Change Is Bad』

Stuck - Change Is Bad (2020)
おれは生活には変化ではなく安定を求めているので、アルバムタイトルが深く刺さる。変化があってスリルがあるのは音楽だけで充分だ。労働にやりがいなど求めていないので毎日決まった時間に始まって決まった時間に終わり、決まったことだけやってそれなりに生活できる金さえくれればそれでいい。おれの生きがいは労働以外の場所にしか見出せないので…



34.YG『My Life 4Hunnid』

ついにこのアーティストの良さが分かったのでテンション爆上がりです。様々なメディアやTwitter上の知り合いが毎回新作がリリースされるたびに最高だと言っていたので、いつかこいつを聴いて最高と言えるようになりたいと思ってヒップホップ界隈を掘りに掘っていて、今年ついに最高と言えるようになりました。もう思い残すことはありません。



33.Ian Isiah『AUNTIE』

いやーもうめちゃくちゃ良いとしか言いようがないのが悔しいくらいの作品です。こんだけ凄いのにミニアルバムっぽいためか、あんまり年間ベストとかに食い込んでいなくて、クルアンビンとか聴いてるやつらこっちこいよ!と思ってしまいました。



32.Thy Catafalque『Naiv』

小樽の海辺の喫茶店に行った時にエンヤが爆音で流れていて、その発想はなかった!!!といたく衝撃を受けたものである。エンヤ、小さい音で流してこそエンヤみたいな固定観念があったので、Bossの低音倍増しのスピーカーから爆音で流れるエンヤは、おれが今まで聴いてきたエンヤとは明らかに違うエンヤだった。ただその後に戦場のメリークリスマスが爆音で流れた時は笑ってしまったが…
何が言いたいかというと、どんな作品も小音と爆音で聴いてみると最初はそんなでも意外とハマることがあるかもしれない、ということです。



31.Protomartyr『Ultimate Success Today』

アルバムタイトルでも伝わると思うんだけど、今までのどのアルバムよりも音が整理され決め所もハッキリしていて、いよいよ本気で天下を獲りにきたんだなという感じ。インターポールはこういう方向でコンスタントにアルバム出してほしかった。



30.Three Days Grace『Somebody That I Used to Know』

Three Days Grace - Somebody That I Used to Know (Official Video)
EPで僅か4曲だけどめちゃくちゃ良くないか?みんながスルーしてるのかおれの感性がズレてきたのか分からないが、それにしても話題になっていなさ過ぎないか???もはやTDGは過去のアーティストになっちまったのか???そんな訳ねえだろ、とか思う今日この頃であります。



29.Dua Lipa『Future Nostalgia』

このアーティストがもっと日本でも有名になってくれと思っていたところで星野源リミックスの報せ。天はまだおれを見放してはいなかった。この類の音楽が海外でも日本でも受け入れられるあたりに、日本の文化的鎖国を防ぐ鍵があるのかもしれない。



28.The Word Alive『MONOMANIA』

モノマニアといえばディアハンターなんだけど、ディアハンターは最近ちょっと綺麗になり過ぎてるんだよな。もっと意識を天に飛ばせるアルバムを作ってほしい。このアルバムには関係ないけど。



27.Lafawndah『The Fifth Season』

前作、結構色んなメディアのランキングにノミネートされていたのに今作はあまり取り上げられていないのは何でなんだ。全6曲32分という歪なサイズ感も、1曲1曲のスロウで落ち着いているのに確実に急所を狙ってくる鋭さも、年間ベストを席巻するポテンシャルなのに何故話題にならないんだ。時流、ムズ過ぎる。



26.Jockstrap『Wicked City』

ジャケもイカれていれば中身もイカれているイカれたやつのための音楽。コロナでイカれてしまった精神にスーッと染みる…薬で逝かれた俺はHashish Rosin Shatter…



25.Sofie『Cult Survivor』

アートワークの時点で最高だと分かるアルバムは最高なんだけど、2010年代はアートワーク良くても中身あんまりなアルバムが多くて泣いた。2020年代はアートワークが良ければ中身も良いという法則を復活させてくれ。



24.Fleet Foxes『Shore』

さすがにセルフタイトルのアルバムにはまだ及ばないけど、それでも他のアーティストよりは明らかに群を抜いていて、まだまだ現役で強いなーと感心した次第である。「For A Week Or Two」とか超好きです。



23.Aldous RH『Respect 4 Devotion』

もう誰もエジプシャン・ヒップホップの話をしてねえ。EPが出たとき、あれだけ皆盛り上がっていたじゃないですか。それがデビューアルバムがちょっと肩透かしの内容だったからって一気に冷めて、まじで何なんだという感じです。それでもこうしてエジプシャン・ヒップホップのメンバーが音楽活動を続けていることが、数少ない希望です。



22.Myrkur『Folkesange』

メタルやってた人がメタルやらなくなるとこうなるのか、という正当進化をようやく見れた感じ。Alcestとか変わり方に違和感ありすぎてあれを進化とは思えなかったんだよな。



21.Pink Siifu『Negro』

もっと各メディアの年間ベストを席巻する存在になると思っていたんだけど意外にも出てこなくて???となっていたらサインマグで出てきて(お前が出すんかい!)という気持ちになった。ずっとF○ckと叫んでいる「FK」という曲があるんですけどあまりにも最高なので聴いてください。



20.Small Forward『Small Forward』

マイナーもいいところだと思うんだけど、このバンドが海外でどう評価されているのかが気になる。海外でもスルーされているのか、評論筋にはしっかり評価されているのか。いずれにせよ時代に埋もれさせるには惜しい傑作です。



19.galen tipton『ungoliant』

Moses Sumneyの新作でもう「全く分からんけど凄い」枠は終わりかと思ったらこれですよ。まじで全然分からないんだけど、とにかくずっと聴いてしまう。ファンタジーの世界とSFの世界が融合したような、ここでしか味わえない世界観に一度ハマるともう終わりです。



18.Aleph『Private World』

なんとなく日本国内で評価されそうな音楽という気がするんだけど、やっぱりというか何というか、悲しいくらい話題になっていない。音楽が鑑賞するものからコミュニケーションのツールとなって久しい日本で、素晴らしい音楽を作っているアーティストが正当に評価されるのはもう無理なのかもしれない。



17.Jessie Ware『What's Your Pleasure?』

今までちゃんと聴いてこなくて申し訳ない。完璧に好みど真ん中のアルバムでした。ちょっと日本の歌謡曲っぽい歌メロだったり、アルバムの流れであったり、ボーカルの表現力であったり、そういった要素が好きな人にとっては大当たりの作品。



16.The Fall of Troy『Mukiltearth』

ここは毎回毎回85点以上のアルバム出してくるから強い。今回は90点以上ですね。こういう音楽性なのに聴けば聴くほどハマる中毒性もあるし、まじで無敵なのでは???と毎回聴くたびに考えてしまう。



15.Real Estate『The Main Thing』

金太郎飴とか毎回似てると言う奴はちゃんと聴いているのか???前面に出ている歌メロ自体に大きな変革はないが、細かなアレンジや音作りにおいて、彼らのディスコグラフィの中で似ているものは存在しないのである。しかしよくもまあ毎回毎回ピンポイントでツボを突いてくるメロディを生み出せるなと感心してしまう。



14.Whitney『Candid』

個人的にはカバーを出すアーティストは最低限ボーカルに個性がないと駄目だと思うんだけど、これはボーカルの普遍的な美しさがカバー元を圧倒していてすげえすげえと言うしかない、極めて繊細な力業という感じで、あまり経験したことのない感覚に浸ることができます。



13.JARV IS...『Beyond the Pale』

なんか洞窟みたいなところでやったアルバム完全再現ライブの映像を観て1発でハマってしまったマンです。1曲ごとの尺がやや長めということを除けば目立った欠点は無いように思う。「Must I Evolve?」とか酒飲みながら聴くと最高ですよね。



12.The Strokes『The New Abnormal』

このバンドに昔の幻影を見て追い続ける人の多いことよ。ストロークスは今もずっと進化し続けているというのに。圧倒的なアレンジ力とそもそもの歌メロの良さが混ざり合う大傑作。「Ode To The Mets」を聴いて揺さぶられないやつがいるのか???



11.Protest The Hero『Palimpsest』

なんかすげえ久々に聴くなーと思ったら前作が出たの7年前だった。おいおい7年前て。おれが卒論と就職活動で死んでいた頃じゃねーか!いい加減にしろ!!最高のアルバム!!!



10.Dogleg『Melee』

こういう荒削りだけど光るものを感じさせる新人バンドが好きなんですよ。でも最近はそういうバンドが中々出てこなくて寂しい思いをしていたところにこのバンドが現れたわけです。「Fox」を聴いて皆でブチ上がりましょう。



9.Nothing But Thieves『Moral Panic』

実はコンスタントに良作を出しているんだけど何故かあまり話題にならないのがおれは悔しいよ。本当は日本で武道館を満員にできるような数少ない海外アーティストなのに、そもそも認知があまりされていないという切なさ。まじでどうしたらいいんだ。もうTikTokでバズらせるしかねえ。ほら、フリートウッド・マックTikTokでバズってたから…



8.Juliana Barwick『Healing Is A Miracle』

相変わらずの良き睡眠導入音楽である。最近はロゼレムも全然効かなくなってきて、もうちょい強めの導入剤を処方してもらおうかと思うのだけど、あんま強すぎると当直時の労働に支障をきたすので難しい。アッ、労働しなければ解決するのか!!!辞めるぞ!!!!!



7.Mo Troper『Natural Beauty』

泣きそうなくらい綺麗なメロディ。それを包容力のあるボーカルが歌い上げるものだから、もう身を任せるしかないわけです。春の晴れた日に散歩しながら聴くのが本当に最高でした。願わくばマスクを外して散歩をしたいものです。



6.Loathe『I Let It in and It Took Everything』

こんな革新的なバンドが出てくるんだから世界は広い。デフトーンズあたりがベースにあるんだろうけど、とにかく振り幅が広い。めちゃくちゃ激しい曲もめちゃくちゃ美しい曲もこなしてしまう技術力の高さ。バンドメンバー1人1人のキャラ立ちも良い。ライブとか観たら楽しいんだろうな。



5.YUKIKA『Soul Lady』

日本人が韓国のレーベルから韓国語で曲を出し、それが日本でやってる凡百のシティポップよりシティポップらしいの、色々身に積まされる思いがある。こうなるともう国内とか海外の分け方はもう意味がないのだな、と思うのだけど、おれは国内は歌詞混み、海外は歌詞抜きで評価しているから(リスニングの力が無いだけ)…



4.The Lemon Twigs『Songs for the General Public』

本当は1位くらいの傑作なんだけど、去年1位を決めきれずに3作品同率1位にしてしまったという苦い思い出があるので、今年は頑張って絞りたいんだよな。でも2015年から緩やかに傑作が減っていった日本の音楽に対して、海外の音楽は(あんま表に出てないだけで)掘れば掘るほど傑作が出てくるので、これだから音楽を聴くという行為はやめられないし、掘れば掘るほどうわーこれ1位やんけーという音楽がわんさか出てくる。Lemon Twigsといえばデビュー当初から天才天才と言われ持て囃されてきたバンドだけど、彼らの才能に表現が追いついた感じ。



3.Bring Me The Horizon『POST HUMAN SURVIVAL HORROR』

BMTH is COMEBACK!!!!!!という感じです。全曲捨て曲無し、過去の自分たちのスタイル全てを集約して最高クラスまで昇華した文句なしの名盤です。メタルコアの旗手として期待されていた初期も、売れ線と批判されながらマスに届く音楽を突き詰めていた最近の音楽性も、一切捨てることなく総動員しているのが素晴らしい。BABYMETALとの共作もポップ過ぎずコア過ぎず絶妙な塩梅。まじで全曲今年の年ベストラックNo. 1なのではと思うくらいの完成度。敢えてラストにエイミー・リーを迎えたど真ん中のバラードをもってきたあたりも世間の勝手な期待をぶっ飛ばす反骨精神を感じられて良い。



2. Sean Nicholas Savage『Life Is Crazy』

まずアルバムタイトルで勝利。そして収められた名曲の数々により優勝。おっさんだからこういう剥き出しのエモーショナルな音楽を聴くと泣いちゃうんだよな。「I Believe In Everything」で感動してからの「A Moment」「Life Is Crazy」の流れで鳥肌。このアーティストが日本はおろか海外でもめちゃくちゃ爆発的に売れてるわけではないの、とにかく悔しすぎる。今年のリリースでなければ余裕で年間1位を獲れたであろう化け物級の名盤です。






1.Tame Impala『The Slow Rush』

テーム・インパラはいつだって最高。テーム・インパラ、リアル・エステイト、セイント・ヴィンセントはいつだって裏切らない。路線を大きく変えることはないのに全ての作品が違った色をもっているという凄み。
「Borderline」を聴いて、ああまだこのアーティストはおれに新鮮な驚きを与えてくれるのだという喜びを感じられた。2020年代の幕開けに相応しい大傑作。




去年に引き続き海外の音楽は豊作で、ベテランも若手もコロナ禍をぶっ飛ばす勢いの作品をリリースしてきた。世の中何の希望も救いもないけど、おれは音楽でギリギリ生き延びている感じがする。あとはもうそろそろ旅行を解禁するだけだ。今まで自主的に止めてたけど、もう限界なので旅に出ます。おれの生きがいはやはり貯めた金で旅することなので。2月くらいに行ければよい。

旅といえば海外のレコードショップとか行きたいなーと思うんだけど、とにかくリスニングの能力がカス(日本語すら聞き取れないのに…)なので未だに行けないでいる。昔中国に行った時にパスポート作ったのだけど、もう10年以上前だからパスポートも期限切れちまったしな…
今年の海外の音楽関係の話題だとローリングストーン紙がオールタイムベスト500を更新して、イエローマジックオーケストラの1位陥落辺りがデカかった。あんまり80年代以前の音楽を聴くことがないので偉そうにどうこう言うことはできないんだが、今回90年代以降の作品が結構入ってきたのを見て、今までよりオールタイムベスト感があって良かったと思う。

海外の話題だと最近Amazonプライム限定のドラマ『ザ・ボーイズ』を観ている。めちゃくちゃ好きというわけではないんだけど、気付いたらずっと観ている。事前情報だともっと『スウィンダラーズ』みたいなのを予想して楽しみにしていたんだけどな。まあでも他に観るものもないので観続けている。

しかしいつまで経っても実生活の中でYves TumorやキングクルールやFuture Islandの新作についてあれこれ言ってくれる人がいなくて、あーやっぱ駄目だーと思った2020年でした。さすがにサンダーキャットくらいは知ってる人いると思ったのに誰も聴いたことないどころか知らねえ(NHKの番組にも出てるのに)。もういいよ。おれはWestside Gunnが今年出した2枚の新作(Big Thiefとかそうだけど1年に2枚傑作レベルのアルバム出せるアーティストは基本的に狂っていてよい)を聴きながら車で海沿いの道路をぶっ飛ばして労働に向かうので…

結局今年はテームインパラの一人勝ちだなーと思っていたら10月末にやってきたBMTHの新作にぶっ飛ばされた。テームインパラは海外、BMTHは国内ファンにバカウケしそうな感じなんだけどどうなんですかね。そして同じく10月にやってきたSean Nicholas Savageの歴史的名盤。ギリギリまでこれを同率1位にしようかどうか悩んだんだけど、ほら去年3枚を同率1位にする暴挙に出たから、今年はちゃんと1位を絞らないといけないと思って…

ランキングに載せてないけどOneohtrix Point Neverとか、Phoebe BridgersとかaltopaloとかDeftonesとかも良かった。あんま話題になってないけどエンター・シカリとかはもうちょい日本でウケそうなんだけどな。鎖国日本、早く開国してくれ。いつまでビリーアイリッシュの話をしているんだ。時代はもう、進んでいるんだぞ。