フォトカノ 第9話 「恋の果たし状」

  • 近年イロモノ役ばかりだった斎藤千和がまとも(?)なヒロインをやっているというのはレア度高い。だっつんという渾名は昔の友人を思い出すのでノスタルジックさがあるんだけどまあそれはどうでもいい。
  • 今まで淡白な話が多かったのにののかルートは至極真っ当というか、急ピッチながらもしっかり段階踏んでてギャグも程良く入れてきており今までの中で一番まともに力入れて作られた脚本だと思った。ののかは共通ルートの時には特に目立った活躍がなくて影が薄い印象だったんだけど個別ルートに限定すれば一番印象的で面白かった。
  • 前田君の人格も共通ルートと齟齬が生じないようになってるし(恥じらいを知れ!というのは独特のフェティシズムを感じられるのでよい)、基本的には主人公とののかの二人で話が進んでいくので無駄な要素も混ざらない(内田の正体についての伏線とかあったけど)。
  • ののかが水面に石を投げてる時に「フォトカノの水の描写は中の中くらいかなー」と思ったんだがその後ずっと川がただの青塗りだったので最終的に下の上になった。
  • 短編ルートとしては起承転結纏まってる理想的なシナリオだった。作画と演出はそこまで突出してないけど脚本と音楽で押し切っててこのファーストフード食った感覚がフォトカノだよなと確認出来たのは収穫。