俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 第2話 「信じて送り出したお兄さんが携帯美少女ゲームに ドハマリしてセクハラしてくるようになるわけがない」

  • 2話目にしていきなりあやせ回という出血大サービスによってもはや賞賛する以外の道を絶たれてしまったわけだが、まあそういう事情を抜きにしても一つのエピソードとしてめちゃくちゃ面白かった。まさか2話目にして早くも覚醒するとは。これは3話以降も期待できそうだ。
  • 物凄いギャグ方面に振り切れた思い切りのいい話だった。これくらい派手に振り切れると制作側も楽しいんだろうな。演出も1話に比べてだいぶ自由度が増している。
  • あやせの声とゲームの中のヒロインの声が同じという点を利用して物凄い破壊力あるネタを次々と繰り出している。これはまずい。現実に帰ってこれなくなる寸前にまで陥った京介の気持ちが痛いほど理解できる。現実と虚構の境界線を消す鍵はやはり声にあると思う。
  • しかしあやせの声とゲーム内ヒロインの声が一緒というのは超がつくほど素晴らしい。「死ね!」とか「変態!」とか言ってる口で京介にデレてるような台詞を発してるの、やばいくらいに中毒性がある。この落差が癖になる。二つの態度を素早く行き来することにより麻薬的な快楽要素が生じている。もはや脳で考える暇もなくマイエンジェルあやせたんという京介の台詞が一字一句そのまま口から発せられるだけの機械と化してしまう。あやせに通報される人生でも今よりはいくらかマシに思えてしまうので怖い。
  • これは原作には無い話なんだけど原作よりもあやせの魅力を理解して作られている気がする。特にアニメであやせがCV早見沙織になったことを最大限に生かしている。端的に言えばこれはあやせのCVが早見沙織だったからこそ成立したような話なのである。
  • 何回も見て何回もあやせの魅力を噛み締めることのできる名作エピソード。おれが俺妹に求めていたのはこういう話だ。高坂兄妹の話は以前書いたように正直どうでもいい。あやせや黒猫といった高坂兄妹の周囲の人間にもっとスポットを当ててほしい。