- 開始5〜6分くらいは「あっ今回ギャグでいくのかな」と思ったら予想通りギャグ回だった。よくあるBLっぽいネタを逆手にとった話で笑いと感心が同時に生まれた。聖人の考えはまさに世阿弥の「秘すれば花」で、それが上手く芸事の一つである芝居に掛かっていて、相変わらず脚本のレベルの高さに圧倒される。
- セシルがスターリッシュ達に向けられた春歌の感情に気付いて嫉妬することが、自らアイドルとして鍛錬に励むための起爆剤となってて成る程面白いなーという。普通ならセシルをスターリッシュに組み込むのにあえてそれをしなかった訳がようやくわかってきた。セシルはまずアイドルになろうというスタート地点にすら立てていないからスターリッシュに組み込むことが出来なかったのかなーと思ってたんだけど、セシル本人を成長させるためという意味合いもあったのだと納得した。
- みんな春歌のことが好きなのに積極的に奪い合おうとはせずに「みんなの春歌」みたいな協定を無自覚に結んでいて誰も手を出さないのはハーレムの完成系だよな。これが出来ずに沈んで行った男向けハーレム作品が数多くあったというのにこのアニメは簡単なことであるかのようにあっさり逆ハーレム(しかも中心人物はそのことに無意識)を完成させてしまった。恐ろしい。非常に恐ろしい。
- 聖人のキャラソン真面目な曲なのにちょっと笑えるのは何故なのか考えたけど答えは出なかった。しかしイメージ映像の中の春歌町娘バージョンは可憐だった。これは惚れても仕方ない。
