ちはやふる2 第二十首 「あきのたの」

  • 目的を達成した後の処理能力が上手いというか、「これが出来たから次はこれをやろう」という目標が次から次へと現れるのがちはやふるが丁寧に物語を進められてる理由のひとつ。ちはやだけが主人公というわけでもないので視点も固定されないし色んな方向へ進んでいける自由度の高さは1期から健在だ。
  • ちはやの回想の瞬間に1期ED流すとか死ぬほど卑怯な演出のせいで特別感動的でもないシーンなのに激しく泣きそうになった。原作の料理の仕方が凄い。高級料理店の料理を天皇御用達の料理に仕上げてるみたいな格の高さを感じる。戦闘ものでもないのにこんなベタな演出が効果的に作用するのはこのアニメくらいのもんだろう。今までの総集編と言っても差し支えないくらいのダイジェスト回想があまりに美しかった。最後皆で固まって泣き出すシーンとか歌の相乗効果によって鳥肌立った。
  • 個人的にこのアニメに関してはちはやより太一のほうが好きで主人公だと思ってるんだけど、ここからは個人戦ということで各キャラにスポットが当たるんでそのぶん視点も分散される。バックストーリーも団体としてではなく個人のものに収束されるので層は薄くなりがちだけどクイーンと新がいるので全体的なバランスは団体戦の時とそう変わらない。