- まさかまだ初回と同レベルの力を残しているとは思わなかった。しかもギャグ回ではなく真面目な戦闘においてその力が発揮されるとは思わなかった。色々と予想外の事態が積み重なってきていて現状把握に時間が掛かったんだけどやっぱりこれは傑作の部類だろう。細田直人の指揮下でよくこれほど頑張れたなと素直に感心する。
- 戦闘の作画もかなり手が込んでて引き込まれるんだけど結局のところ戦闘は肉弾戦ではなく心理戦に比重が傾いていて、敵と味方の狭間を彷徨っている鈴乃がどちらの側につくかという部分と、魔王がちーちゃんと一緒に勇者をも救うのかという部分が重なって結果的に「魔王がサリエルを倒す」というところに集約される。
- その肝心の戦闘が真面目なだけでなく合間にギャグっぽい行動・会話(台詞)を挟んでいるので上手く両者の釣り合いが取れてる。どんどんスケールが壮大になっていく演出に反比例するかのようにキャラ同士の掛け合いが(良い意味で)矮小化していくのが面白い。