幻影ヲ駆ケル太陽 episodio Ⅲ 「とむらいの声」

  • やりたいことは分かるんだけど、脚本や演出がそこに追い付いていないんでどうにも歯車が噛み合わない。中2要素で固めた世界観に対してキャラクタの薄さが目立つのでもう少しバランス取れるようになってくれればまだ見られるかもしれない。
  • 元々人間だったダイモニアに関して主人公がどう向き合っていくかというのが物語の焦点になる。少年漫画の主人公なら人間はもダイモニアも全てを救うという選択をして茨の道に突入というパターンなんだろうけど、あかりは自分の中で明確な解答を導き出せないまま戦闘に臨み、戦闘の中で解答を探し出していく。
  • 結局今回のダイモニアは自らの死をあかりに託したので「ダイモニア討伐」という組織の目的と「ダイモニア救済」というあかり自身の目的は両方共に果たすことが出来た。そのあとの背負う覚悟ってのは、ダイモニアになった人間の声を聞けるという能力とそれを生かした救済ということだけど、あかりは最後に答えを自力で出したというより自らに課せられた運命に従ったという感じでここがタロットと連結してて良かった。毎回着地点だけはよく考えられている。