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きんいろモザイク Episode 7 「はらぺこカレン」

  • シノは事あるごとに「金髪少女」という言葉を口にしているけれど、実際のところ彼女が人として好きなのはアリスやカレンという存在で、金髪少女というのは属性・アイコンとしての好み。おれの友人に金髪少女がいたとしてもそれはアリスと同一の存在ではあり得ないし、そこで現実と虚構の相入れないラインを思い知らされるのでこの話はもうやめよう。
  • 体育や音楽など学校の授業を軸にしながらカレンをメインに日常が緩やかに紡がれていく。アリスが留学生ということを再び思い起こさせるネタも織り込みつつ(漫画だとそうでもないけどアニメだと日本語が流暢過ぎて留学生だということを忘れてしまいそうになる)、綾が体育と音楽苦手だという事実を明かしているので決して停滞してるわけでもない。
  • シノとアリス、綾と陽子というペアが出来上がっていて、カレンというキャラクタは全てのキャラクタにボケとして絡める役割をもった珍獣のような存在なのだけど、アリスが不幸体質なのに反比例するように幸福体質を極めているので、その点ではペアとして成立してる。あと偶然の積み重ねによって不幸に身を置くことが多いアリスとは違って綾の不幸体質は自らの能力・体質に影響されてるので頑張れば改善できる。
  • 何らかの影響によってキャラクタの性格を一変させるというのは日常系作品によく見られるネタで、シノが通訳者になる夢が危うくなったことで英語の勉強に身を入れた結果謎の人格を形成する、という展開は極めて王道のパターンだった。しかしその変わった性格を元に戻すきっかけとなったのが「金髪少女」という単語だったことから、冒頭で記述した「シノは金髪少女をアイコンとして好いている」というのが別の意味を持つようになる。「金髪少女が好きだ」というのは趣味嗜好の枠には収まらずアイデンティティを形成してる要素として浮かび上がる。
  • シノが金髪少女が好きだからアリスのことを好きでいる、というのは間違っていて、金髪少女でなくてもシノはアリスと親友関係を築けていたのだろうけど、「金髪少女が好き」という自我の中にアリスが入ってきたので相乗効果が生まれてアリスをより好きになったという解釈が正解に近い。