ガッチャマン クラウズ #8 「Genuine」

  • 何でこんなことしているんだろうと思わせる意図不明の展開を面白く見せる、あるいは引き込ませるのって単純に面白い話を作ることの倍難しいはずで、「敵を倒すための策が浮かばないから取り敢えず幼稚園に行って自分たちの正体をバラそう」という今のところ完全に意味不明な流れでも力業でねじ込めるのは相当な自信があるということだろう。
  • 一応幼稚園に行って自分たちの正体をバラすのは「正体をバラす」という行為そのものより、幼稚園の子供たちと触れ合って子供のようなベルクカッツェを倒す策を見つけるという意味合いが強いのかなとこっち側で推測するしかないんだけど(OJが「ベルクカッツェは子供みたい」と言ってた)、子供っぽいという点でははじめも同じなので、歳に似合わず成熟・達観してしまった塁ではなくはじめが主人公でベルクカッツェを倒せる可能性がある、というのはとても自然。
  • 楽しい時は止まらないんすよ、というはじめがベルクカッツェの行動理念を斟酌した台詞がそのままはじめにも適用され、つまり「地球を滅ぼそうとする」ことがベルクカッツェにとって楽しくないことだと思わせれば止められる可能性がある。中村健治監督作品ってラスボスとの戦いにおいて正面切って殴り合って倒すみたいなものがないので、ほぼ無敵に近いベルクカッツェも正攻法で倒すのではない可能性もある。