進撃の巨人 #21 「鉄槌 ―第57回壁外調査 (5)―」

  • 残念ながらリヴァイ班はほぼ全滅したものの戦闘における作画が近年稀に見るレベルだったので納得せざるを得なかった。アク監二人置くってのはどうなのよと思ったけど作監複数人置いてるのとさほど変わらなかった。もっと修正入ってるのかと思ったらそうでもなかったし。
  • ほとんど原作通りで戦闘に出来る限りの時間を割いてて、リヴァイ班対女型・エレン巨人対女型・ミカサ対女型の3つの戦闘に分けてて、段階踏んでスピード上がるようになっているのが構成の素晴らしいところだった。原作のコマ割りより立体起動装置のモーションとか人間の物理的な動き方を重視したリヴァイ班の戦闘と常識を排除した巨人同士の戦いを対照的に配置して、ラストでミカサというキャラ個人に絞った闘いを伏線的に見せることで休憩する間を与えない鬼畜のような構成だけど今時はこのくらい情報詰まってたほうが良い。
  • 今回味方の戦闘目的は全て「女型の巨人を殺す」で統一されてるけど、そこに対する執着というか目的意識というか、まあ様々な巨人駆逐という行為が生き方の中心にどれほど組み込まれているか、みたいな部分でだいぶ戦い方が違う。もっともミカサの場合は巨人を殺す以前にエレンを救うという目的が第一で、エレンを救うためには巨人を殺すしかない、という結び付けがなされているので厳密には目的の位相が違う。
  • 3つの戦闘の中ではミカサの戦闘が最も展開速度早かったのだけど、個人的にはリヴァイ班が女型の両目を削ってからやられるまでの「どのように戦っているのか」を見せる戦闘の方が良かった。結末はアレだけどアニメーションとしては完璧だったので色々と諦めもついた。