原作既読なのでどんな作品なのかというのは痛いほどよくわかっていたし、何より同作者の『ドージンワーク』というある種伝説級のアニメを約7年前に見てしまっているので、過剰な期待はせずに見ることにしていたのだけど、意外にもテンポ良く進むB級ギャグアニメとして完成されていた。やはりドージンワークはアニメ化の方向性が間違っていただけだったんだ...
約10分という、普通のアニメよりは短くショートアニメよりは長い尺がちょうど良かった。これ30分枠だったら途中で冷めてるしショートアニメ枠だったら物足りなさを感じるはず。主人公の気持ち悪さが役者の演技力によりかき消されるという珍しい現象もこの限られた時間内だからこそ発生している。
エロと下ネタの中間を彷徨うようなネタの応酬、中身皆無といっていい会話、どう考えてもラブコメに発展することのなさそうな関係性など、往年のギャグアニメを踏襲してて安定感はあるが真新しさはない。アニメにおける演出のほうに期待しよう。
