Best Tracks Of 2016

やっていきます。

遅くなりました。いつものあれです。我々は考える葦なので常に考えていきましょう。
しかし年べスを考えながら音楽を聴いていると全く楽しくないのでいつも無心を保っているのだけど、そうすると今度は年末の作業がクソだるいので、結局その日によって変動するようなふにゃふにゃのリストと相成りました。

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2016年

金と引き換えに健康を捨てた1年でした。体重10キロ近く減って本気で周囲に心配されるという感じでしたが正月で取り戻したいと思います。

 

年間ベストアルバムやベストトラックをやる力が残っていなかったので来年の1月中にやろうと思います。アニメはちょっと見れない時期に差し掛かってしまったんだけど、来年から徐々に見ていこうという感じです。

おれが覚えている限りでは2004年夏〜秋、2009年冬〜春あたりもアニメ見れなかった時期で、大体アニメを見れない時期というのは精神よりも肉体の負荷がでかい時だったりする。今年の夏〜秋も例外ではなかった。いや実際アニメ見てたのは今年の5月くらいまでだったか。

 

ではおれは今年何によって命を繋いでいたかというと、まあ言うまでもなくヒップホップ(フリースタイルバトル)とハリウッドザコシショウである。人生で一番ヒップホップの音源を購入して聴きまくった。ついにヒップホップの扉が開いてしまったのである。あと口迫歌合戦最高でした。ハリウッドザコシショウは言わずもがな。そんな感じです。

 

今年もいろいろありましたが、来年もよろしくお願いします。

 

この世界の片隅に

本当は先々週に鑑賞した『君の名は。』『きんいろモザイク』について書こうと思っていたのだけど、今日観た『この世界の片隅に』が凄まじ過ぎてあらゆる記憶が吹っ飛んでしまった。間違いなくおれが人生で観た映画のベスト3に入る。

内容について話そうと思えばいくらでも話せるし、やろうと思えば政治的なキナ臭い話題に持ち込めるのだけど、この映画に関してはそういったあらゆることが野暮に感じられてしまう。おれが下手なことを長々と書くより1回観た方が早い。

 

戦争を扱った作品ではあるのだけど、核は恐らくそこじゃない。人間の生き方とか有り様とか、もっと根源的なテーマがあって、戦争がそれを浮き彫りにしている、という形だ。しかしとにかく「戦時下における人々の暮らし」を丁寧に、切実に、淡々と、美化も説教臭さもなく描いているのでどうしても気持ちがそっちに持っていかれてしまう。事実、原作者も監督も空襲警報の日時や港に停泊している戦艦の種類などよく調べたなと感心してしまうレベルで事細かな描写をしている。

 

加えてこれは1億回くらい言いたいんですが、北條すずを演じている能年玲奈ことのんの演技がそれはもう素晴らしいわけで(エンドロールを見て「のん」に改名して正解でしょ…と見事に納得してしまった)、のんが今後声優の仕事してたら全部チェックしようと思ってしまいました。近年ほとんど見られない「『演技』を感じさせない100%自然体の演技」を恐らく素でやっている、紛れもない天性の役者です。『あまちゃん』見てなかったけど見ます。

 

のんの素晴らしい演技によって北條すずの生き生きとした姿が余す事なくスクリーンの向こうの我々に伝わってきて、単純な自分は「北條すずさんが生きているんだからおれも文句を言わず労働しよう…」と思ってしまうのであります。どなたかが「この映画を見た後は北條すずさんが自分の心の中でアドバイスをくれるようになった」という趣旨の絵を描いていて (なんだそれは…)と思ったものですが、いざ自分も映画を観てみると、上映終了後から今に至るまで北條すずさんが完全に心の中に入り込んでおり、家で飯を作るとき、脳内で北條すずさんが調理手順を読み上げてくれます。これで毎日の家事が苦ではなくなりました。北條すずさんと味噌汁を作りたいだけの人生だった…人生とは……

 

それはともかく、観る前と観た後で人生観とか価値観が揺り動かされる作品というのはほんの少数ながら確かに存在していて、『この世界の片隅に』は間違いなくそんな作品だ。生きている場所がどこであれ、地球規模で見ればそれは世界の片隅であるわけだが、自分が今生きている片隅はどれだけ恵まれた環境なのかと考えを巡らせるだけで、もう昨日の自分とは違うのである。おれが悩んでいた現実の諸問題やそれに付随する怒り嘆きも、北條すずが生きていた現実に比べれば簡単に解決できるものなのかもしれない。簡単な言葉で表現することが憚られる作品ではあるが、今いくつもの悩みを抱えていたり精神を磨耗していたり死にたいと思ってロープを探しているような人は少なくともこの映画を観たほうがよい。「勇気」とか「気力」とかそういうマイナスイオン並みに存在しているのか怪しいものが確かに得られます。ただしパンフレットはほとんどの劇場で売り切れているのでもう得られません。原作もサントラも絵コンテ集もガイドブックもユリイカも全部買ったのにパンフレットが手に入らないのつらすぎる…助けてくれ北條すずさん……

 

この世界の片隅に 劇場アニメ公式ガイドブック

この世界の片隅に 劇場アニメ公式ガイドブック

 
「この世界の片隅に」公式アートブック

「この世界の片隅に」公式アートブック

 
この世界の片隅に 劇場アニメ絵コンテ集

この世界の片隅に 劇場アニメ絵コンテ集

 
劇場アニメ「この世界の片隅に」オリジナルサウンドトラック

劇場アニメ「この世界の片隅に」オリジナルサウンドトラック

 

 

 

 

2016年上半期ベストトラック

8月になる前にやっておきたかったけどできませんでした。前年に比べて今年は聴いている量が圧倒的に少ないのだけど、今年は量より質を追求した結果、去年より良い曲との出会いが増えたような気がしないでもない。が、やっぱり色々なものを聴かないと「おれが聴いていないだけで1位よりすげえ音楽が眠っているのでは...」という不安に襲われるので、ここはもう労働日数を減らしてもらうしかない。祝日を増やすとか焼け石に水だし、そもそも週5日労働したことで蓄積した疲労がたった2日の休みで回復するわけがないので、やはり週3日労働からの4日休みが理想的だ。革命を起こすしかない。

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近況

報告するだけの近況がないというか、忙しすぎて余暇を楽しむ時間がほとんどなかった。いや休みはあるんだけど、勤務時の疲れが溜まっているので家でぐうたらして休み終了、という感じのライフスタイルなので厳しい。ただ給料は上がっているので買い物は前職のときより増えた。

 

6月に買ったAH-D600EM。昔4万くらいしたのに今は2万5千円で買えるので買いました。HD25-1 Ⅱとどちらにするかで1時間ほど迷ったものの、HD25-1 Ⅱは低音と側圧が強すぎたのでAH-D60EMに。何気にDENON製品買うの初めてだった。あとパッケージが超豪華。

 

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【国内正規品】ゼンハイザー 密閉型ヘッドホン HD25-1 II

【国内正規品】ゼンハイザー 密閉型ヘッドホン HD25-1 II

 

 

 

本を買いまくっています。買うペースが読むペースを上回っているので、必然的に積読が増える。

 

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ななしのアステリズム(1) (ガンガンコミックスONLINE)
 

 

 

私は存在が空気

私は存在が空気

 

 

盲目的な恋と友情

盲目的な恋と友情

 

  

紙の本を買い過ぎたため、CDは控えてiTunesメインで購入しています。

 

そんな中で呂布カルマの作品だけはCDで集めたいと思ったのだけど、今まともに買えるのが最新作しかないというつらさ…『STRONG』とか再販する気がないんだろうか(再販を信じて未だにiTunesで購入するのを躊躇っている)

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The Cool Core

The Cool Core

 

 

Strong

Strong

  • 呂布カルマ
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1500

 

 

最近はほとんどアニメを観ていません。単純にアニメを視聴する体力が尽きてしまった。去年までは駄作も駄作なりの楽しみ方を見つけて視聴していたのだけど、今はそれがつらい。自分の好きなものしか観られなくなった。しかも今期好きな作品がとにかく少ないので余計につらい。もう1クールごとに総括とかできないかもしれない。

 

 

 

甘々と稲妻 Blu-ray BOX

甘々と稲妻 Blu-ray BOX

 

 

 

 

シン・ゴジラを観た。なるほどこれは絶賛されるわという感じである。極限まで無駄を削ぎ落とした物語の強度たるや、凡百の日本産映画が束になってかかっても太刀打ちできないだろう。単純なシナリオゆえにどこまでも深読みできるし、そのあたりが批評家にもウケている理由かと。あと多くの観客が賞賛していた市川実日子も良かったが、個人的には高橋一生が群を抜いて素晴らしかった。

 

ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ

ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ

 

 

 

 

劇場版名探偵コナン 純黒の悪夢

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やあ、地獄から舞い戻ってきたぞ。


なんといっても赴任先がど田舎中のど田舎なので(基本給の他に「僻地手当」という金が貰えるくらいしか利点がない場所です)、買い物も満足にできないのはもちろん、ネットを開通させるのにも1ヶ月以上かかるということで、再就職してからしばらくは健康で文化的な最低限度の生活を満足に送れていない状況だったのだけど、公務員にクラスチェンジしたおかげで年休を取るのが前職より容易になったので、意気揚々とゴールデンウィークを9連休にすることに成功した。給料も前職より上がっているのでよっしゃ遊び回るぞと張り切ったはいいものの、いざ連休に突入すると両脚が筋肉痛に襲われ序盤3日間は実家の布団に埋もれて過ごすこととなった(その後は多くの社会の歯車たちと同様に真っ当な連休ライフを送っている)。


というわけで(?)今回はゴールデンウィーク中に観た『名探偵コナン 純黒の悪夢』についてのお話です。ゴールデンウィークに映画を観るのは久し振りのことだったのだが、人のあまりの多さに吐き気を堪えるのが大変だったし心が何回も折れかけた。何なんだあの人の多さは。作品を巨大なスクリーンで観られるという映画唯一のメリット、「人が多い」「料金が高い」「音の調整が出来ない」「前後左右の席のやつがうるさいと地獄」というデメリットに完全に負けてるぞ。どうなっているんだ。やはり自宅にホームシアターの設備を導入するしかないのか…

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近況

3月、最高に楽しかったです。小学校の同窓会(ほぼ全員が同じ中学に進学したので中学の同窓会でもあった)や高校の同期会(?)、大学時代の友人たちとの食い倒れツアー、以前雇ってもらっていた塾の飲み会への参加などまあ色々あって、おれの16年間の学生時代、ひいては青春の総括みたいな感じだった。本当に何もかもが楽しくて、28日に小学校の同窓会が終わった時には「おれこのまま死んだら人生最高の幕引きなのでは」と本気で考えていた。

とにかく全部楽しかったけど、一番印象的だったのはやはり27〜28日の小学校の同窓会だろうか。約12年ぶりに再会する友人がいたり、すげえ太っていたやつが痩せて男前になっていたり、大人しかった女の子が結婚して子供を産んでいたり、とにかく色んな人と会えてずっと笑っていた。しかし同級生の半分が結婚済み、さらにその半分がもう子持ちという事実は衝撃だった。「おれ結婚願望ないのよなー」と何気なく言ったら「お前からは孤独死の臭いがする」と謎の忠告を受けたりした。おれもそう思う。

小学校の時のムードメーカーだった女の子は相変わらずムードメーカーで会を盛り上げてくれるし、おれはおれで高校卒業して地元を離れたので1年ごとに定期的に集まっていたらしい皆との溝を埋めようとしていたら積極的に小・中学校時代の話を振ってくれる、昔隣の席に座っていた女の子の優しさに泣いていた(その子が「3年付き合っている彼氏が真夜中にカブトムシを捕まえるのに本気になっている」という話をぶっ込んできた時には居酒屋の床を転げ回る勢いで笑った。すいませんでした)。おれはこの小学校に5年生の頃転校してきたので小学校の思い出は皆ほど厚くはないのだけど、転校してきて3日で文化祭のクラス発表会のための重要な楽器を任されたり(エレクトーン経験者と言ってしまったためと思われる)、転校してきて1ヶ月でクラスメイト全員の家に遊びに行くという偉業を達成したりしていて、思い入れは皆同様に強い。

もちろん全員は集まれなかったけど(ちなみにおれが転校してくる前に学校から転校していった男がとある事件を起こして逮捕されるという痛ましい出来事があったらしいんだけど、そもそも面識がない)、半分近くが集まってくれた。おれの小学校は各学年1クラス24人だけという少数編成ということもあってか皆仲が良かった。喧嘩はあったけど仲直りも異常に早かった。そんなクラスだった。

「来年2月に挙式するから来てね」という有難い誘いを受けたり、この面子で小学校の修学旅行を再現してみようという企画も立ち上がり(全員のスケジュール調整地獄っぽいけど)、同窓会が終わってもまた会おうぜみたいな空気だったのもよかった。その空気にあてられて、元々1次会で帰る予定だったのを変更し2次会のカラオケにも出席。ジャンケンに負けた結果、2次会の最初と最後に歌う役目が見事におれに任された。おれのジャンケンの弱さを全員が覚えていたのが誤算だった。給食のおかずおかわり権を賭けたジャンケンでおれが勝てたことは一度もないのである。しかしこのカラオケ、参加者ほぼ全員がおれより上手く、伸びかけていた鼻っ柱をボキボキにへし折られることとなった。精密採点で96点以上をコンスタントに出す女性をおれは初めて見た。上には上がいる。

カラオケが終わる頃には当然終電もなくなっているので、他に終電を逃した友人2名を誘って昔よく遊んだ友人の実家に泊まらせてもらった(部屋がほぼ昔遊んでいた時のままで懐かしさのあまり泣きそうになった)。みんなバンド経験者で、うち1人は今もプロを目指して頑張っているので、ひたすらに音楽の話をしていた。おれのように広く浅く聴いているやつもいれば狭く深く聴いているやつもいるので、これがとても面白かった。深い音楽談義ができる友人がほとんどいないので、始発の時間までひたすら喋っていた。友人が作った曲とか聴きながら「ここは〇〇の〇〇という曲のフレーズのオマージュ」みたいな言い合いするのが最高に楽しかった。ちなみにおれはFucked Upを激推しした。

朝5時半の始発で自宅へ帰っている時の寂しさ虚しさは凄まじかったが、いつかまたこの楽しい会に参加するぞという気持ちを精神的支柱にして今日までなんとか生きてこれた。もちろん中学や高校の同期会や大学の同期会もやるなら出来る限り行きます。インターネッツではわりと「学生時代何も良いことなかった」みたいな暗いオーラを纏った人を多く見かけるけど、おれはもう学生時代が人生の全てだったと言っても過言ではない。逆に今はゲームクリアしてエピローグを延々とやらされているみたいな感覚だ。労働が楽しくないのは自明なので、おれの人生は 楽しさ2:つらさ8 という現状だが、学生時代はこれが 楽しさ8 :つらさ2 だった。というかせっかくこの世に生を受けたのになんでつらさが楽しさを上回る人生を送らなければならないのか分からないし、そこに誰も疑問を呈さない、あるいは疑問を抱いているのに表に出せない社会になっているのか、おれは本気で分からないのだ。

ともあれ、死ぬ理由より遥かに見つけるのが難しい生きる理由をこの3月に得られたので、まあもう少し頑張ります。前職が2年続いたので今回はとりあえず5年を目標に頑張ります。曲がりなりにも公務員なのでそこまでブラックではないと信じたいですね。それでは。

※ご覧の通り3月はほぼずっと遊び回っていたのでろくにアニメを見れていません。なので冬アニメ総括は早くても5月あたりか、そもそもおれの気力が尽きてやらないか、のどちらかになります。まああんなクソ長いものを待っている人など皆無に等しいとは思いますがご了承下さい。それでは。