近況

3月、最高に楽しかったです。小学校の同窓会(ほぼ全員が同じ中学に進学したので中学の同窓会でもあった)や高校の同期会(?)、大学時代の友人たちとの食い倒れツアー、以前雇ってもらっていた塾の飲み会への参加などまあ色々あって、おれの16年間の学生時代、ひいては青春の総括みたいな感じだった。本当に何もかもが楽しくて、28日に小学校の同窓会が終わった時には「おれこのまま死んだら人生最高の幕引きなのでは」と本気で考えていた。

とにかく全部楽しかったけど、一番印象的だったのはやはり27〜28日の小学校の同窓会だろうか。約12年ぶりに再会する友人がいたり、すげえ太っていたやつが痩せて男前になっていたり、大人しかった女の子が結婚して子供を産んでいたり、とにかく色んな人と会えてずっと笑っていた。しかし同級生の半分が結婚済み、さらにその半分がもう子持ちという事実は衝撃だった。「おれ結婚願望ないのよなー」と何気なく言ったら「お前からは孤独死の臭いがする」と謎の忠告を受けたりした。おれもそう思う。

小学校の時のムードメーカーだった女の子は相変わらずムードメーカーで会を盛り上げてくれるし、おれはおれで高校卒業して地元を離れたので1年ごとに定期的に集まっていたらしい皆との溝を埋めようとしていたら積極的に小・中学校時代の話を振ってくれる、昔隣の席に座っていた女の子の優しさに泣いていた(その子が「3年付き合っている彼氏が真夜中にカブトムシを捕まえるのに本気になっている」という話をぶっ込んできた時には居酒屋の床を転げ回る勢いで笑った。すいませんでした)。おれはこの小学校に5年生の頃転校してきたので小学校の思い出は皆ほど厚くはないのだけど、転校してきて3日で文化祭のクラス発表会のための重要な楽器を任されたり(エレクトーン経験者と言ってしまったためと思われる)、転校してきて1ヶ月でクラスメイト全員の家に遊びに行くという偉業を達成したりしていて、思い入れは皆同様に強い。

もちろん全員は集まれなかったけど(ちなみにおれが転校してくる前に学校から転校していった男がとある事件を起こして逮捕されるという痛ましい出来事があったらしいんだけど、そもそも面識がない)、半分近くが集まってくれた。おれの小学校は各学年1クラス24人だけという少数編成ということもあってか皆仲が良かった。喧嘩はあったけど仲直りも異常に早かった。そんなクラスだった。

「来年2月に挙式するから来てね」という有難い誘いを受けたり、この面子で小学校の修学旅行を再現してみようという企画も立ち上がり(全員のスケジュール調整地獄っぽいけど)、同窓会が終わってもまた会おうぜみたいな空気だったのもよかった。その空気にあてられて、元々1次会で帰る予定だったのを変更し2次会のカラオケにも出席。ジャンケンに負けた結果、2次会の最初と最後に歌う役目が見事におれに任された。おれのジャンケンの弱さを全員が覚えていたのが誤算だった。給食のおかずおかわり権を賭けたジャンケンでおれが勝てたことは一度もないのである。しかしこのカラオケ、参加者ほぼ全員がおれより上手く、伸びかけていた鼻っ柱をボキボキにへし折られることとなった。精密採点で96点以上をコンスタントに出す女性をおれは初めて見た。上には上がいる。

カラオケが終わる頃には当然終電もなくなっているので、他に終電を逃した友人2名を誘って昔よく遊んだ友人の実家に泊まらせてもらった(部屋がほぼ昔遊んでいた時のままで懐かしさのあまり泣きそうになった)。みんなバンド経験者で、うち1人は今もプロを目指して頑張っているので、ひたすらに音楽の話をしていた。おれのように広く浅く聴いているやつもいれば狭く深く聴いているやつもいるので、これがとても面白かった。深い音楽談義ができる友人がほとんどいないので、始発の時間までひたすら喋っていた。友人が作った曲とか聴きながら「ここは〇〇の〇〇という曲のフレーズのオマージュ」みたいな言い合いするのが最高に楽しかった。ちなみにおれはFucked Upを激推しした。

朝5時半の始発で自宅へ帰っている時の寂しさ虚しさは凄まじかったが、いつかまたこの楽しい会に参加するぞという気持ちを精神的支柱にして今日までなんとか生きてこれた。もちろん中学や高校の同期会や大学の同期会もやるなら出来る限り行きます。インターネッツではわりと「学生時代何も良いことなかった」みたいな暗いオーラを纏った人を多く見かけるけど、おれはもう学生時代が人生の全てだったと言っても過言ではない。逆に今はゲームクリアしてエピローグを延々とやらされているみたいな感覚だ。労働が楽しくないのは自明なので、おれの人生は 楽しさ2:つらさ8 という現状だが、学生時代はこれが 楽しさ8 :つらさ2 だった。というかせっかくこの世に生を受けたのになんでつらさが楽しさを上回る人生を送らなければならないのか分からないし、そこに誰も疑問を呈さない、あるいは疑問を抱いているのに表に出せない社会になっているのか、おれは本気で分からないのだ。

ともあれ、死ぬ理由より遥かに見つけるのが難しい生きる理由をこの3月に得られたので、まあもう少し頑張ります。前職が2年続いたので今回はとりあえず5年を目標に頑張ります。曲がりなりにも公務員なのでそこまでブラックではないと信じたいですね。それでは。

※ご覧の通り3月はほぼずっと遊び回っていたのでろくにアニメを見れていません。なので冬アニメ総括は早くても5月あたりか、そもそもおれの気力が尽きてやらないか、のどちらかになります。まああんなクソ長いものを待っている人など皆無に等しいとは思いますがご了承下さい。それでは。