2012年春アニメ 各作品の1話について

予告通り春アニメ纏めた。しかしあれですね、不作ですね…
取り敢えず大体の作品の1話見たので所感など。

夏色キセキ

  • 明後日の方向に飛んで行った、というのが比喩的でもあり文字通りの内容でもあるのが恐ろしい。これから大丈夫なのかなこのアニメ…
  • ストーリーを練ったというよりはキャラクタ主導でストーリー作っていくタイプの作品っぽい。まあスフィアありきのアニメだしそういうことなんだろうなあと納得した。でもいきなり空中に浮いてるのにパニックになるどころか開口一番に「すごい!」とか言っちゃうのはどうなんだろう。そこらへんフィクションとして割り切っちゃうのかな。
  • 別に1話で物語の全容を明かす必要はないし、最近じゃ1・2話で世界観提示・3話で急展開というパターンが主流らしいのでこれもそういうアニメなのかなーと思っとく。3話まで様子見。
  • テニスの描写は新テニス見慣れたせいで面白味に欠けるな…とか思ったんだけどよく考えたらこのアニメのが普通のテニスだった。相手の骨が透けて見えるとかボール10個同時打ちとか普通のテニスじゃなかったんだ。
  • 取り敢えず日常ものという事前情報を悉く裏切られたので、これから先どうなるかまるで予想つかないんだけど最後はやっぱり4人がアイドルになるのかな。それならスフィア起用の意図はわかるし。

アクセルワールド

  • これは原作読んでないと理解難しいんじゃないのかな。ニューロリンカーとかアクセルワールドの説明とか今のところほとんどされてないし。
  • 黒雪姫の中の人については懸念されていたほど棒じゃなかった。ていうか普通にやれてるやん。むしろ梶のほうが昴や集と同じ調子でうーんもっと変化がほしいなーと思うくらいだ。
  • しかし黒雪姫もチユリも荒谷もアニメで見ると全く中2に見えないな。まあアクセルワールドのアバターのほうがメインみたいな扱いだしなー。
  • 原作読んでたときより黒雪姫の表情豊かで人間味増してた。こっちの方がいいな。

緋色の欠片

  • なるほど乙女ゲーっぽい。掴みとしては弱い感じだけど最近は3話かけてじっくり掴むタイプの作品が多いのでまだ様子見。
  • 神がざわつく…って杉田のセリフ、男子高校生のヒデノリの風が騒いでいる…を思い出して吹いた。あれ結構引き摺りそうだなー。
  • 何だろうこの特筆して語ることのない、特徴を掴みづらいぼんやりとした感じ。目立って斬新な設定やキャラクタがいないせいか今のところ惹かれるものはないんだよな。

ゆるめいつ


久しぶりにモモーイ主演のアニメ見た。内容についてはノーコメントでお願いします。


しばいぬ子さん


これグロアニメだったのか…


ZETMAN

  • 1話からこんな面白くていいのかと不安になるほどには楽しめた。これ今期トップクラスかもしれない。
  • Aパートのアクションはカット数少なめだったんだけどBパートのバトルはカット数も多く作画自体も崩れないまま戦闘してたのでかなり熱かった。桂正和の絵を上手く昇華してるのはタイバニの踏襲か。
  • 続きものとしても1話パッケージで見ても非常によくまとめられていて引き込まれた。重苦しいストーリーだけども最後に希望があったり、片手落ちにならずに話を練ってる感じ(原作読んでないけど今回オリジナルに近いらしい)。
  • 相も変わらず桂正和の絵は男を渋く格好良く、女を可愛いさと小綺麗さを混ぜ合わせて描かれていていいもんだなーと再確認した。

クイーンズブレイド リベリオン

  • 今期の紳士枠。というかクイブレこれ3期目なのか。おれ2期目見てないかもしれない。
  • 基本的にこのアニメに関しては遠藤綾主役、水橋かおり準主役というのが大きな視聴要因なので(1期のときがそうだったし)内容とかそのへんにはそこまで期待してないというか、雑でも視聴は続けられるかなーといった感じ。
  • これ全部いい年した大人が考えてるのかと思うと悲しくなったりもする。

君と僕。

  • 何気に楽しみにしてた。1期後半から右肩上がりに面白くなったのでその路線でやってほしい。アッー!的要素いらない。
  • と思ったらいきなりお泊り回だった。飛ばしすぎじゃね…
  • 後半見てて星のまにまに思い出した。2期やれよーとか思ってるうちに原作終わっちまったあれ。今度また観ようかな。

銀河へキックオフ

  • 眩しい眩しい、こんなど直球のスポーツアニメ久々に見た気がする。
  • 主人公の性格とかは小学生という設定を考えれば許容範囲だろう。おれはメジャー最後まで読めた人間なので鬱陶しいスポーツマンにはある程度耐性が備わっている。

ルパン3世

  • 待ち望んでいた形でアニメ化されたルパン3世といったところ。文句なし。
  • ここまでオサレスタイリッシュ路線を前面に打ち出してくるとは思わなかった。そして何より絵は今までのTVスペシャル版のそれとは全く違う、モンキーパンチの原作、まさに原点に戻ったタッチだった。最近のTVスペシャル版がことごとくつまらない中でよくこれほどのものを作れたなという感動に包まれている。
  • 恐らく最近のTVスペシャル版しか観てない人はちょっと抵抗感あるかもしれん。ある意味時代に逆行した作りだし。しかしどっちかと言われれば間違いなくこの方向性を望んでいたのでこれは嬉しい誤算というか良い意味で予想の範疇を超えてきた。
  • クリカンすげえ上手くなってる。そりゃもう何年もやってるから技能も上がるのは当然なんだけど、戯けた演技はともかくシリアスな演技を卒なくこなせてきてる。もうすぐ山田康雄氏のルパンと肩を並べるレベルに到達しそうだ。
  • 新生沢城不二子は違和感ないな。まあ若返った印象はあるものの作画自体が今までと完全に違うのでたいして気にならない。
  • 銭形、叫んでないときは普通にイケメンボイスだった。この銭形ならルパン捕まえられそうな気が。
  • とにかく今のとこ今期1番良かったしこのレベルで最後まで出来たらヒラコー同様BD買う。久々に買う価値のあるルパンの映像作品来たかと思うと胸が熱い。

これはゾンビですか OF THE DEAD

  • OP聞いて一番最初に思ったのが「これ小椋ちゃんが歌ってるんだよな…」だったのでおれの心は汚れている。魔装少女小椋ちゃんってSS誰か書かないかな。
  • 1期をニコ生で一挙放送したとき、仮面Pが「2期は12話の方向性を極めていく」みたいなこと言ってたのでその心づもりはしてたんだけど予想外にぶっ飛んでた。しかしこのアニメのギャグは見てて笑えると言うか安心するなー。あとトモノリ可愛い。学園妻素晴らしい。
  • あと2期は平松さんの出番すごい増えるって仮面Pが言ってたんだけどこの子はヒロイン的扱いなのか。ふつうにギャグ要員だと思ってた。
  • 歩はもう一生分の恥を背負って生きているような人間…改めてゾンビなのでこれ以上傷付けないでやれよと思います。その上ホモっ気のあるメガロに絡まれててライフゼロどころかマイナスになってる。あーだからゾンビなのか…
  • 取り敢えず2期になって手を抜くどころか1期以上にふざけてるのが向上心感じられてよい。惜しむらくはEDが1期のような電波曲じゃなくなったことか。なぜこのアニメはOPとEDだけスタイリッシュにキメようとするのか。
  • 妄想ユーの喜久子姉さんマジ良かった、相変わらずユーの妄想ボイスの中の人を選ぶセンスは一流だ(今回は誰のチョイスなんだろう、やっぱ監督か)。

めだかボックス

  • 球磨川見たいんだけど尺的に無理だとわかってるので、こうなったらもがなさんとを目当てに見るしかない。しかし、しかしなー…
  • 善吉も半袖もバッチリ声合ってるだけにつらい、聞いてるのがマジでつらい。話はよく出来てるのに勿体無い。
  • 逆にこの声が合ってるとか思う人もたぶんいるんだろう。そういった人達とは一生交わることはないんだろう。辿る道は平行線のままでいい。
  • あまりにもつらくなったら視聴やめるかもしれない。1分もないPVではなんとか耐えられたけど30分はさすがにキツい。漫画だけ読んでた方が頭の中で構築されてたイメージをぶっ壊されずに済んだんだろうな…
  • EDまんま豊崎の声じゃないか!めだかちゃん要素が全くないぞ!

黒魔女さんが通る!!


約7分アニメにしてはよく出来てる。しばいぬ子さんや森田さんやリコランにはなかったものがここにある。


さんかれあ

  • ゾンビものってゾンビの存在そのものがシリアス要素なので、そこに上乗せするようにシリアスなストーリー重ねると話が濃くなり過ぎて視聴キツくなることが多いんだけど今期はこれゾンがしっかりゾンビものでギャグをやっていて安心している。で、このアニメはどうなのかが気になる。ラブコメでいくのかハードモードで突き進むのか。でも1話見た限りだとどうもシリアス全開でやるみたいなんだよな…
  • しかしスタジオディーンがわりと頑張っているし、作画も良いし(さんかれあの生身の人間のような質感がよく描けている)、主人公の嗜好には全く共感できないがさんかれあというキャラクタだけで視聴継続させる力があればいい線いくかもしれない。

あっちこっち

  • 非常に眠くなるアニメ。物語に目立った盛り上がりどころがなく淡白な印象。これ夜中リアルタイムで観たけどすごくキツかった。まあ放送時間繰り下げで夜中2時半くらいから始まったからってのがでかいんだが…
  • なんか主人公は感情なさそうなキャラクタだし偽こなたはよくわからんし鼻血キャラはなぜ鼻血出すのか意味不明だし…どうすりゃいいんだ…

戦国コレクション

  • 目下最大の望みは、このアニメの比較対象として戦国乙女が挙げられ、「ああ、戦国乙女ってすげえ面白いアニメだったんだ…」とみんなが思ってくれることだ。
  • 時代・歴史考証とか一切してなくて、ただポンポン美少女武将キャラ出しときゃいいやーみたいなコナミアニメの本領発揮ぶりが素晴らしい。しかもこれが2クール全26話という奇跡。これ2クールにするくらいなら戦国乙女2クールやってくれたらよかったのに…
  • 大久保瑠美は竹達の声に似てるとか言われてたけど竹達より演技の幅広くてわりと息長く活躍しそう。しかし問題はヒット作に巡り会えるかどうかだな。あっちこっちもこのアニメもとてもヒットするとは思えないんだよな。
  • しかし過去から現代にタイムスリップしてきてもこんな話ばっかりするなら武将である必要がまるでないよな。過去から来たのに鉄砲とか知ってるし、アイスクリームを食べた第一声が「美味しい!」だし(普通はまず「冷たい!」だと思うんだ、アイス食ったことのない人間なら)、バイクや電車を見ても何の疑問も抱かないし、まあ細かいこと突っ込んだらキリがないのでやめとくけど、やっぱ違和感付き纏うアニメだよなー。

Fate/Zero

  • これは本当にTVアニメなのか、その確認作業から始まった。劇場の大型スクリーンに映されていても何ら違和感のない映像は21世紀のアニメーションの一つの頂点を極めた感がある。3Dの組み込み方が尋常じゃなく上手い。リアルな質感と臨場感、戦闘描写の描かれ方は他アニメのそれとは違いすぎる。
  • 25分間で戦闘描写と会話劇、龍之介射殺までを一気に行っているのに駆け足に感じることはまるでなかった。だ体感時間はすごく長かったんだけど全く飽きなかったしあと2時間ぐらいやっててもよかった。これは観た者のみが楽しめる至高の娯楽だ。
  • ED映像見て涙したのはおれだけではないはず、あれはマジで反則だと思うんだ…
  • 取り敢えず今期は久々に不作かと思っていたがこのアニメがあるだけで生きていける。

うぽって

  • 予想以上に面白かった。展開の唐突さが敬遠的ではなく引き込む力を持ってるのは長所だと思う。今期のダークホースになるかもしれない。
  • 最初は「おー久々にむにゅう絵見たなー、れでぃばと以来かー」と少々懐かしさに浸りながら観ていた。
  • しかしまさか銃の擬人化とは思わなかった。射的部みたいな部活動をしている中での日常ものだと思ったんだけど根本から覆された。ヒロインたちがみんな銃ってのは意外性あっていい。
  • 野水伊織は小椋ちゃんの狂気を演じ切ったことで大幅に株が上がった。もともとニンフが好きだったんだが小椋ちゃんが凄かったからなー。今回のヒロインもよくやってる。
  • 風が吹いてもパンチラを頑なに見せようとしないあたりは評価する。実に正統的。
  • ヒロインたちも可愛くてよろしい。こういったギャグ寄りの日常もののヒロインの必要十分条件である外面の可愛さはクリアーしている(ストーリー重視のアニメはその物語を追っている内に外面など関係なく可愛さや美しさといった魅力が引き出されるケースが多いので基本的に内面が重要、対する日常系ギャグアニメは内容がほとんどないぶんキャラクタ性が重視されるので外面が平均以上の魅力さをもってないといけない)。
  • ED普通に良い曲で驚いた。こういう雰囲気の曲は好みである。

謎の彼女X

  • これほど見る人を選ぶアニメはそうそうないんじゃないか。おれはもはや脱落しそうな勢いなんだけど皆さん大丈夫ですか。
  • 絵柄が昔懐かしい。ここらへんは観てれば慣れるだろうから放っておくとして、目下最大の問題は ヒ ロ イ ン が 棒 す ぎ る ということ。これは慣れるとかそういうことじゃなくて声質的な問題だと思う。
  • あと涎とかはさすがにキツい、取り扱ってるテーマがこういうものだとは知らなかった。これを観続けるのにはとてつもない体力が必要だろうな。
  • ストーリーはファンタジックなのかと思いきや在り来たりな恋愛沙汰で纏めようとしてるし、いまいちどこを目指しているのかがよくわからない。

プリリズ ディアマイフューチャー


いかにも頭おかしそうな子が出てきておれの頭も痛くなってきたんだけど、よく考えたらこれ女児向けのアニメだった…


咲 阿智賀編

  • 1話目のスタートダッシュとしては良かった、というか今期の中でようやく「春アニメ」を感じさせる初回だった。いい。
  • アナザーストーリーってことはわりと本編を補完していくような内容かと思ってたら普通に本編と独立した内容だった。のどっちは出てたしその存在が阿知賀編の起点になるんだけども、ストーリーはあくまで阿知賀の生徒たちの中で進められるんだろうし、おそらくそこにのどっちが直接絡むことはほとんどないだろうから(間接的にストーリーに関わることはあるにせよ、のどっちとの再会はみんなの目標として設定されているため) 、咲の設定を用いた別作品と考えてよさそう。
  • のどっちはあれだな、百合的展開を期待しないならば中学生時代のほうが好きだな。あどけなさが残ってる今くらいが見てて丁度いい。
  • とりあえず誇大エフェクトは見られなかったものの、咲1期視聴者が求めていたものの最大公約数は満たしてたように思う。

黄昏乙女×アムネジア

  • これは今期最大のダークホースかもしれない。今回オリジナルらしいんだけどキャラクタ紹介や夕子さんの設定がわかりやすくストーリーに組み込まれていたので、話を追いながらキャラクタの掛け合いを楽しめたりするし、「冗長なキャラ設定を流す初回」という新作が必ず背負うリスクは回避されている。
  • あと、夕子さんが外見清楚系黒髪乙女、中身に少し茶目っ気のある誘惑系幽霊女子高生ということで普通にタイプなので多少ストーリーが雑になっても視聴継続出来そうなのが良いっすね。あとふくえんさんの演技の幅広さすげえなあとか思った。空回り元気前向き少女という点ではキュアハッピーと共通してるのに、キュアハッピーは子供っぽさを、小此木は女子高生らしさを内包してて、この微妙な演じ分けが凄い。
  • 夕子さんの中の人はお姫ちんの人か。あのしっとり感ある声にギャグっぽい喋り方を上乗せしたような演技だった、日笠がカバーできない黒髪ヒロインの役にハマりそう。
  • ストーリーにはある程度の重さとミステリアスな雰囲気を残しつつギャグっぽさも隙間に入れてきて、放送前に思ってたよりもオールラウンドに視聴層カバー出来る感じだった。
  • 大沼心がわりと抑え目の演出にしてたのも結果的に観やすくなってて良かった。シーキューブくらいアク強かったらどうしようかな…というのは杞憂だったな。

這い寄れ!ニャル子さん

  • すごい、まともに動くぞこのアニメ…
  • 何をどうしてもFlashアニメの頃と比べてしまうことになるので相対的に面白いと言うことになるんだけど、比較対象がなくても素直に面白いといえる出来でびっくりした。レベル上がりすぎだろ。
  • ぬるぬる動くニャルコさんの姿に感動したのはもちろん、かなりふざけてるのに真尋の護衛をするという第一目的があるので有って無いようなストーリーがしっかり存在するように見える。面白い。
  • 今期はギャグアニメが無いんかなーと思ったけどこれはかなりギャグに力入れてるようで、貴重な笑えるアニメとして大切にしてほしい(つまりシリアス要素要らない)。

ヨルムンガンド

  • OP・ED含め音楽が素晴らしい。分割2期とか大丈夫かよ…と思ってたけどそれについては考えを改めた。1話としての完成度が思いの外高いし続きも気になる。また今期のダークホース候補作品が増えていく…
  • 久しくガンアクション見てなかったせいか非常に燃えた。やっぱいいよなあ、こういう確固とした世界観を持ってその中でドンパチ派手にやる作品。
  • ストーリー密度が物凄い濃くてキャラ数の多さとか関係なく引き込まれる。まあ実際のところ、現時点で覚えるべきキャラは5,6人なんだけどな。いっそもうココとヨナだけでもいいと思う。
  • 御前様はこういうココみたいなサバサバしたキャラクタがはまり役っすね、冬アニメでのラブリー先輩も良かったけど。

坂道のアポロン

  • よくやった、本当によくやった、完璧な出だしだった。まだ何も始まっていないというのに何か感動しちまった。そのうちバンバン泣きそうな自分が怖い。
  • もうね、動く薫と千太郎と律ちゃん見れただけでお腹いっぱいなんですよ。律ちゃんはちょっと美化され過ぎというか、田舎娘っぽさがちょっとぬけて(チャームポイントのそばかすもほとんどなくなっているし)、うーん可愛いけど綺麗系になってるなー、といった感じ。でももうしばらくしたら慣れるんだろう。いや慣れてみせる。
  • ドラムパートの作画の気合のいれようには圧倒された。動く動く。この頃の千太郎はまだ粗削りな演奏なのでちょっと演奏そのものは気合いれ過ぎかなーという気はしたものの、ちょっと前のめりになってるドラミングはプラスの勢いを感じさせる。
  • 個人的に保健室で千太郎が律ちゃんと薫の頭を軽くぶつけるシーンが好きなんだけどまあしょうがない、このくらいのカットなら諦めよう。大筋から削られるよりはマシだ。
  • 全体的な色遣いも柔らかさが出てる。作画陰影が綺麗にグラデになってるのすごい。エアブラシみたいだ。
  • 薫たち主要キャラを筆頭にしっかりとした線でありながら少し淡さがあるのが優しさとか感情的内面描写を演出しなくても引き出せているような。

つり球

  • どこに向かうのかが全くわからない。掴めなさなら今期ナンバーワンの称号を得られる。言及してる人もいたけど、この1話の掴みどころのなさは四畳半の1話を彷彿とさせる。
  • 色彩の鮮やかさも今期随一だろう。海の青、空の水色、山の緑、カラフルに色付いた街。ストーリーの不連続性を有機的な色遣いでカバーしてる感じがする。ただ単に脈略の無いアニメなら無機質に感じてしまいそうだからな。
  • 「地球を救う」ということが比喩ではなくマジで言ってるのだとしてもこの日常からどうそこまで繋ぐのかが謎。ハルが龍の生まれ変わりとかそういうことなのかなー。
  • そういや今のアニメの車がほとんどCGなの、単に臨場感出すための演出なのか車の作画が面倒なのかがわからない。

シャイニング・ハーツ

  • ほのぼのハーレムパン作りアニメ。今のところそれしか言いようがない。
  • キャラ絵はわりと良い感じで目立って崩れた作画もなく、シンプルに洗練された感じはするもののいかんせん内容の厚さに欠けるのがネック。なぜこう絵的に出来の良いアニメってわりとストーリーが蔑ろになってるのか。
  • いやまあ日常ものというかキャラクタが話を形作る類の作品という可能性もあるし、1話で見限るのもアレなんでとりあえず3話までは見てみる。しかし12話全部パン作りの話だったらさすがに泣く。
  • OP,EDはさすがヒャダインというクオリティ。ヒャダインは自分で歌うより曲提供するほうが絶対に良いし提供曲の方がだいたいクオリティ高い。
  • あーでも最初からヒロインたちのリックに対する好感度がほぼマックスになってる理由くらいは次回やってほしいな。あまりに理不尽に慕われている。
  • 伊藤かな恵の声に隠れてしまってるけど相沢舞やアッカリーンの中の人は結構器用な演技出来るっぽい。ネリス=ちゃんみお・みねねっての、あんま想像出来ない。
  • しかし川崎逸郎に関しては元々期待してない監督だったけどパパ聞きの一件で信用度マイナスだからな…

氷菓

  • 美しい、とにかく美しい。これ映画館のスクリーンで流すべきものじゃないのか。
  • 全体的にクリアーな印象。透き通る青い空と桜と清潔感のあるキャラクタ。原作の質感をそのままアニメとしてアウトプットした感じ。
  • えるの声は想像以上に合ってた。生徒会役員共のアリアの声を想定していたんだけど、それよりも幾分か柔らかい感じ。それでいて「わたし、気になります」の台詞を発する時はちょっと声が力強くなる。
  • 里志は想像してた声そのまんまで笑った。奉太郎も気怠い感じをよく出せている。
  • 小道具の作り込み具合やエフェクトの手の込み様が尋常じゃなく、下手したら平坦になってしまいそうなストーリーに上手く色を付けられていて原作読者として素直に感動を覚えた。ただこのエフェクトが誰の視点から展開されてるものなのかには留意したい。間違ってもこれは折木奉太郎からみた世界の有り様ではない。奉太郎は世界をむしろ一歩引いたところから俯瞰してるといった具合なので、あのエフェクトは視聴者飲みが見えているという体をとらなければならない。まあえるが見てる、というパターンも有りかもしれないけど。



こんなところか。AKBアニメについてはいずれまた。
なんというか今期はもう見なくていいよな、と思って未練なく切れるアニメが多いのが何とも悲しい。「まだ保留(様子見)しとくか…」という中性的作品があんまない。
正直毎週楽しみにしてるのが今のところこの前挙げた期待度上位3作品なので、おれの審美眼けっこう磨かれてきたのではないかと思ったり。