ココロコネクト 1話
「ああ、これはおれの好みのタイプの作品だなあ」と一回見て思ったのでそれをアニメ放送前に指摘してきた友人の眼力は相当だったことが確認された。以上個人的談。
キャラの深層に焦点が当てられる物語であるのに、キャラ主導型の話にならなさそうのが原作の骨格の太さを感じさせる。大前提としての「ストーリー」が存在し、そこにキャラクタを乗せて成立しているような。ただストーリーのために作り出されたのではなく、キャラクタはキャラクタとして作られた印象。しかしこれが大沼心監督作品だと言うのは指摘されないとわからないな。前期のアムネジアなんかに見られた個性はほとんど封印してる。
稲葉(CV:沢城)はキャラの容姿性格にマッチしすぎていて逆に恐怖すら覚えるほどだった。唯はイカちゃん寄りの声だった。脳裏にイカの触手がちらつく。その他にもキャラの通常状態と入れ替わった状態での演技の使い分けが上手かったり。
「人格が入れ替わる」という尋常じゃない状況に対しての各々の向き合い方が非常に興味深くて、むしろこういった反応の方が現実的なんだろうな、という感じがする。人は認知外というか想像し得ない出来事が起こると何もできなくなるというのはよく言われた話で。
OPのeufoniusも良かったけどそれ以上に予告→EDの流れが素晴らしく綺麗でこれだけで満足できるほどだった。劇半含め音楽方面への心配は全く要らないようだ。