喉の奥の奥の奥

先週くらいに久しぶりに徹夜でカラオケ、通称徹カラというやつをやったんだけどあれだ、終わって店出た時の爽快感が半端じゃない。喉を酷使して息も絶え絶えといった中で見上げた空は大雨強風曇天模様だったんだけど、それでもなんというか「やりきったぜ!!」という感じで非常に清々しかった。日頃のストレスとか一瞬で吹き飛ばせるねあれは。というわけでまた今度やりましょう。今度はちゃんと飯食ってから参加します。腹減ってるとコンディションガタ落ちで目も当てられないことになるとよくわかりました。


そうだ、カラオケで思い出したんだけど、おれ基本的に「歌う」ことを目的として作られた曲よりも「聴く」ことを目的として作られた曲のほうを圧倒的に多く聴いているとわかった。「聴く」ことが目的の曲の極地といえばまあインストなわけだが、最近の洋楽、特にインディ界隈は非常に「聴かせる」ことに特化していて、とてもじゃないがカラオケで歌うための曲なんてのは存在しないのである。というかまず曲が登録されていない。泣いた。泣いた後普通にJ-POPというカテゴリに収斂される曲とアニソンをいくつか。一番下に歌った主な曲載せておきます。


エモ界隈に関しても、「skilletとかsaosinはあるよな…」とか思って検索してみたら1曲も入ってなかったりして、まあなんというか「Pink FloydとかJAMES BREAKとか好き好んで聴いてるような人間はそもそもカラオケとか来ないのかな…」という感じがしましたね。おれの場合は「聴く」を終えたのちに「(耳コピして)演奏する」というステップを踏むわけだけど、そういった畑の人達ってカラオケで何歌うんだろう。放課後ティータイムかな。



とりあえず10月6日土曜日に学園祭ライブがあって、今それに向けて色々と練習を重ねて中々忙しいモードに突入してる…のかよくわからない。一応今回はオリジナル1曲とカバー2曲を演奏予定なんだけど、オリジナルは去年の夏からずっと演奏してる曲だし、カバーもそこまで複雑な曲じゃないので(文化祭というステージなのでなるべくわかりやすく盛り上がれる選曲にした)、わりと余裕ある感じです。この前も練習の合間に皆でiPad使ってDOG DAYSの最終回見てたし(ベッキーが可愛いアニメだったという総意に至った)。


というわけで学祭終わったら一段落つくと思うので暇な方は連絡ください。

アニメ雑感


秋アニメ始まったぞ早くしろやゴルァ!とプレッシャーかけるのやめてください…

人類は衰退しました 11話

  • わたしの過去のエピソード。今のわたしからは想像もできないくらいに闇を抱えている学生時代のわたしが見られる。
  • Yが仕掛けた暗号や妖精の研究、いじめ問題、謎の生き物などAパートで伏線をばら撒きBパートでそれらを丁寧に回収していくという構成。
  • 拾った妖精はわたしの人格を投影したような存在で、最終的に鏡のような向き合い方にならざるを得ないのかな、と思ったら、まさかの巻き毛ちゃんがわたしの鏡のような存在だった。
  • しかしその巻き毛ちゃんはわたしのような繊細の心の持ち主ではなく、結局わたしはわたしでしかないということを最後に確認させられる。
  • 普通の安っぽい感動ものに仕上げてこないのがこのアニメの捻くれた素晴らしさであり、もうこのまま巻き毛ちゃんは変態であってほしいと願うばかりであった。

TARI TARI 11話

  • 最初は「男2人に女3人、設定含めココロコネクトと被るよなあ」とか思ってたらいつの間にかこっちの方が本丸になっていたというか正統的になっていたというか。
  • どうせなら田中の初期段階の絵を見たかったけど美術部の部長があまりにも良キャラだったので何かもうどうでもよくなりましたね。
  • 今回は群像劇っぽい作り方してて、前回活躍を見せたウィーン以外の4人がそれぞれ文化祭に向けて活動している様子を神の視点から映し出す。
  • で、ある意味予想通り文化祭はまず「公式には行われない」という状況からスタートするわけで、こればっかりは学生の身分ではどうにもいかないところなので和奏たちが中心になって生徒達が自主的に準備して、それをサポートするため教頭や保護者たちが立ち上がる、という感じになりそう。
  • 歌を完成させたというのは和奏の一つの到達点であり、そこに辿り着いた和奏がバラバラだった5人を一つにしたという構図はシンプルイズベストの精神が現れてて良い。

氷菓 21話

  • 個人的に短編の話の中で一番好きな話。氷菓という作品が提示する「青春のほろ苦さ」が最も端的に現れているし、今まで積み上げられていたものの主役クラスの動きは見せなかった里志に焦点が当てられる話なので。
  • ゲームに関しては原作では細かく触れられていなかったんだけど、今回アニメ化するにあたって特別にバーチャロンをフィーチャーしたんだろう。経緯は知らないがその筋の人間には喜ばれる仕掛けだったのでは。
  • 「盗まれちゃったか…」と言う場面での摩耶花の表情、その後えるが泣きながら振り返ったときの表情、今回はとにかく人物の表情を凄まじく繊細に描いている。この表情がもたらす説得力が話により深く奥行きを与えている。
  • やはり京アニに雪の降る演出をやらせたら神懸かり的な美しさになるな。今回はエピソードのほろ苦さや切なさなども綯い交ぜになった儚さの極致を垣間見た。夜空から降る白い雪の美しさをほぼ完全に表現できるのは今のところ京アニしかない。
  • 特に風が強くなって雪が舞い二人の髪や服がはためく演出はもう「映像」としての美しさが存在している。この美しさは実写で表現することはできないのがアニメーションの面白味でもある。
  • 原作と違うのは摩耶花が「里志がチョコレートを盗んだと知っている」と明確に示したところと、里志が帰った後に摩耶花に電話で連絡をとっているところ。前者に関しては奉太郎(と里志)の推測でしかなかったんだけど、アニメではしっかりとした救いを見せた。幽霊騒ぎの姉妹のときもそうだったけどアニメではほろ苦さにしっかりとアフターケアをしてくるのが「原作をそのままアニメ化する」という単調さを打ち破っていて良い試み。

ゆるゆり2期 11話

  • 完全アニメオリジナル回にして賛否両論ばっさり分かれた回。はっきり言ってしまえば「シリアスになりきれなかったシリアス」という感じでシリアスな話としての評価はほとんどできないんだけど、『ゆるゆり』のエピソードとしてはものすごくよく出来ていた。夢オチという手軽なオチを消去したのも一応工夫してんだなーという。
  • で、当然のごとくゆるゆりでシリアスというか重い話は全くできないんだけど、今回一番評価できるのは動画工房が劇場版作品を意識したとしか思えないレベルのクオリティで京子の泣き顔が描かれていたところで、話の脈絡がない状態で見せられてもぐっとくる、正直今回はあのシーンだけで満点だと言えるほどの出来だった。
  • 視聴者を泣かせる手段は大雑把に考えると2つあって、?ストーリーの積み重ねで泣かせるか?キャラクタあるいは風景といった絵で泣かせるか、というどちらかの方法を用いるのが常で、今回は完全に後者。
  • もともとおれはこの作品を百合ものではなくギャグ作品として見ているので、ギャグ作品がテコ入れ代わりに稀にやる感動話の一つとしてなんとか許容できるかな、という結論に収まった。しかし京子の泣き顔は間違いなく今期ベストワンシーンなのでゆるゆり知らない人もそこだけ見た方がいいですね。

貧乏神 11話

  • 「サービス回」と自ら布石を打っておくことであらゆる批判を無効化する常套手段をこのアニメが使うとは…どうせサービスなんてハナから存在しないしこのアニメにそういう需要がないことは周知の事実なのに…
  • このアニメのヒロイン普通に貧乏神だと思ってるので今回に関してはサービスでもなんでもないだろというのが正直な感想ですね。
  • しかし約25分間ほとんどずっと風呂場でコントみたいなことやれる謎のバイタリティの高さ。その力をもっとまともな方向に生かそうと思わなかったのか。
  • 「貧保田紅葉の消失」という次回タイトルは一応業界的には怒られないレベルらしい。

戦国コレクション 24話

  • 家康ちゃんかなり2話以来かと思ってたけど明智光秀回の時に容疑者として登場していたので6〜7話ぶりくらいか。
  • アイドルネタでもやるのかなーと思ってたらかなりサスペンスフルな話だった。でもまあこのアニメで人が死んだりすることへの違和感とか、一連のセリフ回しを見てたらだいたいオチが予想できた。
  • まあ劇中劇は光秀のときにやられてたので真っ先に思いついたんだけどどうせならもう一捻りほしかった。オチが見えてる話ってそこまでの過程が重要になるわけで、戦コレの悪いところはパロディというか話の下地になってる元ネタを意識しすぎて作った話自体を膨らませることはあんましないところなんで。

じょしらく 11話

  • さも当然かのように水着回やってて笑った。このアニメの身軽さというか柔軟さは気持ち悪いくらい武器になる。
  • 「親子芝居」はひたすらキャラクタにおっさんの思考を喋らせるというある種拷問のような話。それ以外にコメントすべき部分が見当たらない。しいて言えばあの石鹸こぼすシーンはカートゥーンのアニメを思い出す動きだった。
  • 「五人さかい」は街を練り歩き豆知識や行事、地名などを言葉遊びを交えて軽快なテンポで進行していて、このアニメにしては珍しく毒が薄い。毒素多かったのはラーメン店の名前と亜細亜大学のくだりあたり。最後にJC宣伝するあたり抜け目ない。
  • 「ツリー惨事」はまさかの密林をターゲットにしたアンチネットショッピングエピソードとアメリカのB級映画を意識したようなネタで前半引っ張っておいて、後半で原口や太田といった著名人名指しネタを容赦なく叩き込むといういつものカオス志向が窺える。
  • 前回前々回よりも落ち着いてはいたもののネタのクオリティとそれを生かそうとするポテンシャルの高さは相変わらずなのであと2話もてばかなりいいところまでいける。

恋チョコ 11話

  • 誰かから誰かに対しての思いが過剰過ぎた結果一方通行になるという典型的なシリアス展開。美冬は千里のことを恩人として、千里は祐樹のことを弟の代わりとして見る意思が強いあまり自分の思いを第一に据えて行動してしまう。
  • 人間の感情という有機的な要素と選挙システムなどの無機的な要素が合わさった結果、普通なら「選挙で当選するまでの姿を描くサクセスストーリー」みたくなるはずなんだけど、このアニメは選挙だけではなく恋とチョコレートという要素も入れようとした結果、
  • 今みたいなストーリーの本筋がよくわからないことになっている。
  • 正直言って、恋と選挙を掛け合わせるなら恋要素は王道くらいが丁度いいと思うし、選挙は選挙でもっと丁寧に描けばいい。チョコレートはいらない。というかチョコレートは恋という要素に紐付けされてるのでわざわざ切り離して示す必要はなかった。
  • そして何よりとにかく展開が早すぎる。下手すりゃ1クールかけてじっくりやるくらいの内容を1話に詰め込んでいる。2〜3分ごとに目まぐるしく展開が変わっていくため初見では付いていくだけで精一杯だった。
  • あと千里ルート突入が確定してものすごい落ち込んでいます。美冬の覚悟は何だったんだよ布石にもなってないじゃないか。

この中に1人、妹がいる 11話

  • 前回よりはだいぶマシになった。しかし元々の土台が不安定なので脚本が酷いことに変わりはないのだった。
  • 記憶の中にある妹の声が柚璃奈から雅に変わっててここまで露骨にやるのかよ…と思ったけどもうみんな妹が雅だとわかり始めてるからいいのかな。まあどうせ雅は妹じゃないんだろう(原作まだまだ続いてるらしいし)。
  • 主人公は妹が誰かとかそんなこと気にする前に瀬利さんの裏切りに気付いたんだからそれを防ごうとするべきなのでは…
  • このアニメで一番まともなの、実はハーレムに加わっていない会長なんじゃないかという結論に達した。異常なまでの食欲を除けばそこそこ普通の人になるような気がする。しかしアニメ本編では会長メインの話が存在しないという不条理。
  • Bパートの途中でキャラソンが流れたことに関して後輩が「Aちゃん商法」って言ってて思わず突っ込みそうになってしまったけど、2〜3年前くらいからアニメを見始めた場合はAちゃんねるがキャラソン商法の代表作みたいな位置づけになるのかな。

カンピオーネ 11話

  • 遅い…EDに出てた黒髪ロングキャラの登場が圧倒的に遅い…もう最終回間近のこのタイミングで追い上げできるのだろうか…
  • ゴドーさんに妹がいたこと久々に思い出した。もう完全に一夫多妻制を築き上げているのにもかかわらず「みんな友達だ!」とか言っちゃうゴドーさんをみんなで吊るし上げましょう。
  • 長ったらしい台詞の応酬による戦闘より普通に今回みたいな学園ものやってる方が面白いの悲しすぎる。せめて二つの要素を半々にしていれば違って見えたかもしれない。
  • 夕暮れの逆光に照らされる二人のシーンすごい良かったんだけど、その後けっこう雑な剣戟を見せられて相殺されてしまう。剣戟の下半身の動きだけ見せるシークエンスとか何なんですか。節約なんですか。

アクセル・ワールド 24話

  • 創作において「良いつらさ」と「悪いつらさ」があるのはもはや周知の事実かと思いますがこのアニメは明らかに後者ですね。つらい。
  • 能美の仲間の声がカミーユさん+タクのサンライズ立ち+黒雪姫先輩ユニコーンで沖縄から東京まで走ってきて登場で思わず吹き出した。今回はギャグアニメだったという記憶に書き換えておきたい。
  • いやほんとチユの存在の必要性のなさ尋常じゃないし、似たような手でまた能美に負けてるし、結局黒雪姫先輩1人いれば勝てるみたいだし本当に意味がわからない。その上黒雪姫先輩がハルユキに「お前はダスクテイカーを倒せ」って言ってるけど腕切り落としたときに殺ってれば良かったのでは…

DOG DAYS' 11話

  • 姫様ワイプ抜きなんか安っぽくて笑ってしまった。このアニメたまに謎の演出してくるけど未だに効力を発揮したところを見てない。
  • もはやアニメ界の鉄板ネタとして定着している人格入れ替わりエピソード。しかし姫様だけ人外の生物に人格入れ替えられてて「やっぱり姫様はヒロインではなくペット的扱いなんだなー」と納得した。
  • しかし人格入れ替え回でまさかのユッキーがメイン。ていうかこんなおいしいイベントでエクレとかリコッタを全く出さないのはなぜだ。
  • そもそも最終回までやると思われた祭りが今回開始7分くらいで終わってしまったので最後は何するのという疑問があったんだけどなんかライブやるっぽいですね…

SAO 11話

  • タイトルの時点で完全にユイ初登場回だとわかるし尺的な不安もあるし色々煮詰まってるのは前回を見ればわかるけど釣りイベント削るとかほんと何なんだ(追記:時系列よくわからないんだけどユイのイベント処理した後釣りイベントやるかもしれないとのこと)(追記2:釣りやってましたごめんなさい)。
  • まあ今のところ良いところと悪いところが半々くらいなので下手に肯定も否定も出来ないのがアレ。で、その良いところが原作の内容を上手く生かしてて、悪いところが原作の内容の取捨選択の失敗なのでこれはもう原作読んでるか読んでないかというお決まりのパターン。
  • 今回は新婚生活よりも動くユイを見るための話という認識なのでユイの作画がものすごく安定してたのを見て涙ぼろぼろ流しましたね。「伊藤かな恵はユイに合ってるのか…?」という懸念も杞憂だったし、やはりSAOの7割はユイに支えられているという2年前からのおれの主張は間違っていなかった。
  • でもユイの身長が予想より高かったのが納得いかないですね、あの幼さであの身長はさすがに原作読んでようが読んでまいが違和感ある部分だろキャラデザしっかりしろ‼
  • このアニメ、戦闘以外の部分での作画やコンテはかなり安定しているので戦闘しなくてもいいのでは…?と思ってしまうんだけど戦闘しないSAOなんてSAOじゃないしな…
  • 子供達の中に普通にアッカリーンの声が混じってて笑った。三上は声質変わらないのな。
  • とりあえず次回もユイちゃん可愛いと言っていれば通用しますね。伊藤かな恵ボイスにはお世話になりっぱなしです。

ココロコネクト 11話

  • コランダム編。シリアス要素が比較的薄めのココロコネクトはこんなに晴れ晴れとした気持ちで見れるのか。
  • 身体が熱い→身体が縮む、って完全に身体は子供頭脳は大人の名探偵じゃないですか。退化する人によって退行年齢が違うのはその当時の過去の記憶を掘り起こすためなのかな。
  • 稲葉はオープンに太一に対して積極的になってるしガールズトークをするようになったしもう完全なるメインヒロインですね。
  • 風船葛2号とかもうコンテンツ延命措置にしか思えないのがつらい。なんでもありってのは人格入れ替わりの時点でわかってたんだけど、その入れ替わりという現象の支配者、ゲームマスターがブレちゃ駄目だよなー。
  • 太一の妹ちゃんマジで可愛いのに蔑ろにしてる太一に飛び蹴り食らわせたい。クリスマスにコスプレで出迎えてくれる妹なんてフィクションにしか存在しないぞ。
  • で、ロリっ子稲葉の言動や行動、一挙手一投足がものすごく可愛くてもうこの幼児退行イベント永遠に続けばいいと思いました。沢城のロリキャラまだいけるやん‼
  • EDめっちゃ好きなタイプの曲なんだけど(映像もよかった、幾原は本当にわかりやすい)頼むからCD単体で発売してくれないですかね…

ホライゾン2期 11話

  • ここ最近の異常なまでの盛り上がりを完全に持続したまま走り続けていてもう感嘆の溜息しか出ないですね…
  • 点蔵とメアリの邂逅のシークエンスはこのアニメが2期開始時点から目指していた頂点に辿り着いたようなクオリティ。ここに来て小難しい話の一切を切り捨てて本筋のみを剥き出しにしてきたおかげで映像と台詞が圧倒的説得力をもつ。
  • 1期から変わらないハイレベルの映像と音楽がホライゾンを支える大きな要因というのは間違いないんだけど、2期になってキャラのセリフ回しやストーリー構成がくどくなくなったというか、良い意味でシンプルになってきたのでよりダイレクトに高まるボルテージが伝わってくる。
  • 前述したAパートのシークエンスはもちろん、Bパートの派手な戦闘(このアニメは空戦の描き方本当に上手い)も迫力あって「見てるだけで楽しめる」という娯楽の要件を最大限満たしている。

織田信奈の野望 11話

  • 正直言って今までの話の中で飛び抜けて一番面白かった。やはり戦という事象で犠牲者が全く出ないのは嘘だろう。今回の戦によって話の説得力が格段に増したし、「どうせ死んでないんだろ」と思いつつ猿がどうなるのか気になるシナリオ構成が非常に上手い。なぜこれをもっと早くできなかったのかと悔やまれる。
  • 前述のように明確に人死に、それも味方(それと主人公)から人死にが出たのは初めてのことで、これによってリアルさというか「なんちゃって戦国もの」ではないことを改めて示すと共に、極限状況の中で各キャラのとる行動に性格が色濃く反映されていて面白かった。
  • 今回は登場人物、特に久秀の動かし方がものすごく上手くて、味方でありながら敵のような立ち位置で信奈をコントロールしていく過程がストーリー先行型の極みのような流麗な筋運びだった。
  • この緊張感がもっと前から出せていればこのアニメ夏の中でも5本の指に入れた可能性があったのになー、と思っていたんだけど最終回めちゃくちゃ良いという可能性もあるな。最終回が良い作品は翻るとたいがい名作です。

ラグりん2期 11話

  • 「何が起こってるのかわからない状況だけど何か盛り上がってるなー」という、あんま物語の中に入っていけない、良くも悪くも客観的にしか見れない状態。
  • 顔芸というか全体的に不安定な作画を逆手にとって登場人物たちの顔を崩してきた。顔が歪んでるのを見るとどんなに話がわからなくとも真剣さは伝わってくる、みたいな。
  • モイドさんグーパン一発で倒せるのか…今までで一番弱いラスボスなのでは…(闇落ちリゼルマインがラスボスという構成だけど洗脳されただけだしどうしても敵として見れない)
  • この状況はリゼルマインを倒したら全て収まるのかとかまったくわからないんですが結局全部丸く収まって3人は別々の道を歩むみたいな終わり方になりそうですね…

僕H 11話

  • このアニメが普通に面白い…だと…
  • オリジナルストーリーで本筋に脈絡のないようなシリアスをひたすらやってて「ああこれ爆死パターンじゃん…」とか言ってたらなぜか覚醒が始まった。これは脚本家の功績っぽい。
  • アニメタイトル見ても序盤の内容からしても、どう考えてもこのアニメは王道紳士アニメ的な路線を歩むべきであるんだが、なぜかフリージング的な路線を目指した結果こんなオリジナル展開になってしまったのではと推測する。不安だった作画も「外に人がいない」という状況であるため余裕が見られる。
  • まあ今回が面白かったのは普通のラブコメものをやろうとしてたから、というのが一番大きい。このアニメは今までエロかバトルのどっちかしかやってなかったしな…
  • ラブコメの基本形である、主人公とサブヒロインのデートをメインヒロインが監視→嫉妬という構成を利用してるものの、美奈が「サブである」と完全にわかってしまうのが切ない。もうリサラがメインだと1話目の時点で示されてるので今更感があるんだけど、それでもリサラが良介に詰め寄るシーンは良くできていた。
  • まあ良介は生き返るの確定だろうけど(逆に生き返らなかったらそれはそれで名作になれるかもしれない)、それよりこれだけ悪化してしまった外界をどう修復するのかの方が私気になります。

TARI TARI 12話

  • 田中の視力良すぎとかウィーンが急に歌い出すの怖いとかそういうのはいいからストーリーの話をするんだ!
  • 「よし泣かせるぞ」という感じがほとんどしないのがいいですよね。人工的な臭いを取り除いたらかえって人間臭さが出てきたという珍しい事例。
  • 大人対子供という簡単な対立じゃなくて廃校決定側と反対側、文化祭賛成側と反対側みたいに所々で細分化してるのが良いんだけど校長はそのどれでもない場所で揺らいでるというのが「残念な大人」を演出している。
  • 教頭先生泣くの最終回だと思ってたんだけどなー、今泣かれたらもう和解が成立しちゃったようなもんだしなー。
  • 墓場で泣くとかもう何十回見たかわからないような鉄板パターンだけどあれやられるとやっぱりぐっとくるのが人間の性で、教頭先生が和奏に背を向けて泣いてるのが構図として美しい。

貧乏神 12話

  • 紅葉さんやっと本気出したけど違う…何か違う…
  • 我々が気に入った貧乏神というキャラクタはこんな世の中に対して圧倒的な開放感のある存在じゃなくて、慢性的な気怠さを伴った癖のある喋り方と腹の内を読めないような言動・行動を繰り返すキャラクタだったはずだ。これはヒロイン的存在であれど貧乏神という存在ではない。
  • デスノートのパロディとか面白かったんだけど如何せん人格変わったあとの紅葉の存在自体がギャグみたいなもんだったので笑いのペーソスが分散した感じがする。
  • 元々人間不信だった市子が人格の変わった紅葉を信用出来ないのはまあ当たり前の話だけど、紅葉の人格が元に戻った際にまた人間不信になるんじゃないの…と考えてたらBパートで市子本人が「なんか物足りない…」とか言い始めたので、市子本人は紅葉の表人格の方に信頼があることを確認できた。あと熊谷が汚れたことで元の姿に戻り「紅葉を汚そう」ということになって結局簡単に元の貧乏神に戻れると判明してホワイト紅葉の有り難みが薄れた。
  • あとなぜか作画かなり良かったんだけどホワイト紅葉好きな人がスタッフに紛れ込んでるとしか思えない。

戦国コレクション 25話

  • まさか最終回直前のこの段階で今川義元メインの釣りアニメになるとは思わなかった(中の人が釣り好きということを考慮したのか気になる)。早雲は久々の登場にもかかわらず最後に少ししか喋らせてくれないという不運に見舞われていたけど、それよりこのアニメの主役であるはずの信長がAパート回想とBパート頭と終わりにしか出てこないことに泣いた。
  • あと卜伝ちゃん物凄く久し振りに見た。たぶん4ヶ月ぶりくらい。
  • 今回は義元がAパートで釣りの技術を磨き、Bパートで金色の鯉(沼の主)を釣るという釣り球も真っ青な王道だった。しかも釣りの技術を磨くことが信長を倒すための修行にも繋がっていたという超展開で、それを不自然に見せないように演出をひたすら過剰にするというアニメらしいやり方だった。
  • 信長に総攻撃仕掛けるのが最終回っての、尋常じゃない尺の圧迫を感じるんだけどこのアニメだと戦闘3分くらいで終わらせそうですね。

じょしらく 12話

  • 今回は声優たちの演技が面白かった。後藤弱嬢の基地外演技はインコちゃんを思い出す。
  • 「夢見の仇討ち」は最後にセシウムネタを持ってきただけでもう充分すぎるくらいの反骨精神を汲み取れたんだけど、やっぱ気が狂ったように叫んでいる苦来さんのインパクトが大きかった。
  • 「こあいのう」はお馴染み町歩きエピソードなんだけど、行く先々で不幸を想起させるような小ネタを仕込んでて今までの言葉遊び中心のネタとは趣向を変えてきている。あと苦来さん外出時の髪型可愛いのがキャラクタとミスマッチしてて面白いですね。最後の灰皿テキーラで椅子から転げ落ちました。フレーズキラーである。
  • 青毛」はクールビズの話から怪談、怪談から「現実の方が怖い」という跳躍言葉ネタに突入。政治批判や韓流批判などとにかくアウトラインぎりぎりまでやりたい放題やってて、今までの中で一番フリーダムな脚本だった。これを最終回にやってればちょっとした伝説になったのでは…
  • 最終回直前ということでもう怖いものなしみたいな感じになってるのは構わないんだけどこれが円盤になったときにネタ改変されてたら泣きますね。ていうか2クールやろうよこれ。

カンピオーネ 12話

  • Aパートのエリカと恵那の戦い、ブリーチとドラゴンボールを合体させたような描写だったのが謎のリアル感出してていいですね。
  • しかし作画がついに力尽きてしまったのが勿体無い。今までギリギリのバランスを保っていて、そのうえ次で最終回だったのにな…
  • エリカが何で死にそうになってるのか最初わかんなかったんだけどあれだ、結局死なないんだから考えるだけ無駄だった。
  • ていうかBパートあたりからゴドーさんが何言ってるのかわからなくなってきて完全にギャグとして楽しんでいた。キスのあたりのカメラアングルもセリフ回しも完全にギャグで爆笑していた。戦闘からギャグへの移行が唐突すぎる。
  • つーか次回最終回とか大丈夫なのかな…

SAO 12話

  • 毎回言われてる「2年そこらゲーム内に閉じ込められてると人格歪むのはわかるとして、身振りや口調とかもゲームに馴染んだりするのだろうか」というのはもういいんじゃないですかね。
  • 伊藤かな恵といえばツンデレキャラ」という最近確立された概念を打ち砕くには充分すぎるくらいの破壊力でしたね。よくよく考えればAパートで「ユイちゃんかわいい…」しか言ってなかった気がする。母性本能を刺激するキャラは良キャラ。
  • Bパートはユイが地下ボス撃破という最大の山場があるんだけどやっぱり戦闘の演出が下手なんだよなー。コンテの問題なのかもしれないけど、アングル固定は躍動感ある戦闘の見せ方としては適切じゃない。おかげであの死神の強さもユイの強さもいまいち伝わってこない。あれでは二人とも立ち尽くしたまま戦闘やってるようにしか見えない。
  • とは言えユイちゃん消えるシーンは良かったので「このアニメは戦闘やらない方がいい」という悲しい結論に至ってしまうのだけど、このあとアインクラッド編最大の山場である戦闘が待ってるんでほんとそれだけは何とかして下さい…
  • しかしやっぱりキリトさんのスーパーハッカー能力はもうわけわからなすぎてギャグの領域だった。「何でそんなこと出来るんですか‼」という突っ込みは無効化されそうだ。

ココロコネクト 12話

  • ここにきてまさかのOP変更。騒動を受けての変更なのかは知るところではないが個人的には前OPの方が好きだったな。
  • 「頑張ってることあるの?何のために生きてるの?」はダメージ強過ぎて死にそうになった。もうやめて下さい。特に何をするでもなくぼんやりと生きている人たちを傷付けるのはやめて下さい‼
  • 何か一難去ってまた一難がものすごく短期的に訪れてる感じで、この「纏めて解決できない」という面倒臭さが生々しい。人間が抱えてる負の過去や悩みなんてのは違う種類のものがバラバラに存在していて、それは一括りに纏めて解消できるものではないわけで。
  • 12話目にしてついに青木にスポットが当てられているんだけど「男の恋愛は別フォルダ、女の恋愛は上書き」って型に当てはめると、告白や男性恐怖症克服が成功したのは唯が男性的な考え方だったからということになる。さらに今回は青木の女々しさよりも男らしさの方が勝っていたせいで何というか非常に男くさい話だった。

DOG DAYS' 12話

  • 今更ながら登場キャラ達の年齢が気になってきた(クーゲルとリコッタとノワールが同年代というのが何か信じられない)。
  • 犬日々2期目にしてついにリアルに命の危険を感じるイベントが発生したんだけど、それが魔物とかの敵キャラじゃなくてカルバドスが昔仕込んだ罠だっていうのが犬日々らしくて面白い。生物の悪意をここまで感じさせない作品というのは近年ではかなり珍しい。
  • 勇者たちの別れが近付いている、というのは伝わってくるんだけど「いつでも来れるようになった」という設定のおかげで別れの悲しみとか全然ないので、夏休みに田舎に帰省した子供のような雰囲気出てて良い感じ。というかもう1年ごとじゃなくて暇があればフロニャルドに行けばいいのでは。
  • しかしレベッカは物凄くスタッフに好かれてる感じがする、下手すれば最後にライブやってたミルヒ姫より好かれてる気がする。
  • ミルヒ姫のライブは「ああ、もうぬるぬる動かそうとするのはやめたんだな…」という寂しさを覚えさせられるくらいゆったりとしたライブだった。まあハナから堀江由衣という強大な力が備わってるのでいいんじゃないですかね。

ホライゾン2期 12話

  • 作画と演出が圧倒的すぎて他の追随を一切許さない高みに到達している。このクオリティで戦闘やられたらそりゃどんな視聴者も一発で落ちますよ。
  • 個人的にその造形が特殊すぎて気に入っている伊藤さんが久々に喋ったけど肝心の戦闘シーンは描写なしで笑った。まともに見せ場与えられたと思ったらこれかよ。
  • 今までスケールのでかい戦闘を描いていたんだけど、ここにきてトレス・エスパニア軍と武蔵側の、いわゆる能力や特殊な武器を持たない人たちの戦いも描かれていて、これは歴とした戦争であるということを確認できる。ただ互いに殺してやるとか憎しみをぶつけ合うのではなくて、各々の誇りや国のためなど、戦いの目的が明瞭かつ端的で見ていて不快感がない。
  • 「金を仕込んでやがったのか…‼」という台詞が斬新すぎて笑った。硬貨でバットの攻撃防げるわけないやん。
  • 各キャラの戦闘方式がまるで違っているのにそれを苦もなく描き分けているのは素晴らしい、これだけキャラがいるのに描き分けがしっかりなされているというのは果てしない労苦があるんだろうなーと察し余りある。
  • EDの入り方がストーリーと地続きになっていて最後まで盛り上がりを維持していた。このまま最終回に突入できるってのはもう強力なアドバンテージだよな。


その他雑記

■ 邦楽(ややロック寄り)
GOING UNDER GROUND「My Traesure」


・ROCK'A'TRENCH「My Sunshine」


・back number「思い出せなくなるその日まで」
Youtube リンク


UNCHAIN「暁のコドウ」※youtubeになかったので同じアルバムに収録されている曲の中から名曲「愛の未来〜 I Saw The Light 〜」を。


LUNKHEAD「夏の匂い」(超名曲)



■ アニソン
堀江由衣インモラリスト


・ムック「ニルヴァーナ


・ELISA「Real Force」


・nano.LIPE「リアルワールド」


・LiSA「crossing field」


他にもいっぱい歌ったんですが思い出せるのがこのくらいですね。