たまこまーけっと 第6話 「俺の背筋も凍ったぜ」

  • 演出が今までとは全く違う。京アニってもともとこういうホラー的演出をたまにやってくるのは勿論認知してて、ただそれは貞子とかそういうストレートな幽霊とかグロみたいなものじゃなくて、人の気配のない雰囲気的な怖さを瞬間的に演出するという類のものだったんだけど、今回はそのホラー演出を薄く引き伸ばして全編にわたって敷き詰めたという感じなので逆説的にあんま怖くないという。川浪栄作といえば氷菓よりも日常のイメージの方が強い。
  • 商店街の人たちが基本的に仕事着なのに対してたまこたちの服装は毎回鮮やかに変化していて、キャラデザ担当が女性だということに意識的になる。キャラクタの服装見ればデザイン担当してるのが男か女かだいたいわかる。キャラの私服がバリエーション豊富だと視覚的にも楽しめるのでこういうタイプのアニメでは女性がやってたほうが良い。
  • 今回は朝霧さんがお化け屋敷の入り口で行列を捌いてるところに明確な成長を感じられた。もはや昔人見知りすぎて上手く話せなかった頃が嘘のようだ。それを知った上でみどりが朝霧さんに気配りしてるあたりも良かった。やっぱキャラ主導アニメとして極度に先鋭化している。
  • あとたまこがコロッケ食べるシーンで口元アップになるところはらしさ全開のカットで笑った。古くは朝比奈みくる先輩から最近ではくみん先輩にまで代々受け継がれてる首筋の黒子の遺伝子もちゃんと残ってた。京アニのスタッフの中に確実に首筋の黒子フェチがいることはわかってるんだけどそれが誰なのかはまだよくわからん。
  • ここにきて合宿中と言われていたもち蔵が完全消滅してるのでやっぱりこのアニメの中でもち蔵が報われることはないのだと確信した。むしろ同じく合宿中だった朝霧さんが合宿終わってそのままたまこたちと合流して一緒にお化け屋敷の運営やってるあたりにけいおんっぽい女の子同士の友達関係を追求してる感じすらする。
  • そういや本筋には全く関係ないけど鳥が言ってた「なんでわざわざ自分から怖い思いをしに行かなきゃならんのだ」というのは昔からずっと考えていたし鳥の言うように怖い話とか好きな人って潜在的Mだと思いますね。