ゆゆ式 第10話 「まじゃりんこ」

  • 待望のかおりコンテ回。この時のためにゆゆ式に対する意識を最大限に高めていたのだけど期待を裏切らない素晴らしいコンテだった。橘正紀がやや矯正したような痕跡はあるけどそれでも今までのコンテの中では1話に次いで良い。やっぱこう型にはまらない才能というのはこの業界において大切にすべき存在だと思います。
  • 今回さり気なく凄いと思ったのは下の①のカットの後に②のカットを持ってくるところ。普通①の後は横から全員を映すような構図にするはず(この前に③みたいな構図があるし)なんだけど、あえてカメラをホワイトボード側の視点に固定して正面から4人全員映すという構図を考えたのは発想の柔軟性が光っている。






  • 画面のどこかしらが常に発光していた1話には及ばない発光具合だけどお母さん先生が2回目に部室に訪れるシークエンスは良かった。夢の中でゆずこが季節の変わり目を発見する構図とかも軽くイカれてる。
  • あとお母さん先生が部室に来る時、部室内にゆずこたちがいるとわかってる時は顔から、いないとわかってる時は足から映すのが面白い。要は最初に部室内に「顔を出す」のか「足を出す」のかという違い。
  • 久し振りにゆゆ式の言葉遊びの部分を押し出した話だったのでたぶんエキセントリックなコンテは多少控え目にしたんだろうけど、アバンはかおりが好き勝手やっててこっちは演出が口挟む余地がないからだと思う。