翠星のガルガンティア 03 「無頼の女帝」

  • 結果的に異文化交流アニメみたいな感じになってるのが当初の予想とは180度違った結果なんだけど、これはこれで面白いというか新鮮さがあるので見続けられる。ただしこのまま宗教や自己啓発みたいな方向に進んでいくという危険性もあるので楽観視はできない。
  • レドにとっては島の人間が異常だし、島の人間にとってはレドが異常ということになるんだが、両者の間の断絶を少しずつ埋めるピースとしてチェインバーが機能しているのが面白い。ロボット=単純な戦闘兵器ではなく、ロボット=コミュニケーションの手段としているのが何気に凄い。それも戦闘用ロボットを翻訳者として使うという大胆さ。たまにレドと島の住人たちが共通の言語で会話してるように見えるシーンとかがあるんだけどこれはかなり意図的な演出だ。
  • 海賊側だけが敵って状況はいまいち盛り上がらないのではないかと思ってたんだけど、海賊側のボスみたいな女が特別なユンボルを操縦して出てきたことでドラマ性が増した。単なるならず者集団ではなく、統一された一つの集団として行動しているので島の住人たちとの闘いも緊張感があるし、単純なワンサイドゲームにならないように構成も考えられている。
  • 最後にレドが「ありがとう」と言えて島の住人に受け入れられるまでの道程がとても丁寧かつ物語としても完成度高くて思わず素で「おーすごいすごい」と言ってしまうくらいだった。レドが受け入れられる瞬間とレドが現地の言葉を喋れるようになる瞬間を重ねるとかまさしく相互理解への第一歩だろう。ちょっと感動した。
  • 余談だけど快楽天ちゃん(名前知らない)が全然出てこなかったのが寂しかったです。