さくら荘のペットな彼女 1話

わりと心に刺さるテーマを扱っているという事前情報を提供されたのでけっこう構えて観てたんだけど、初回ということもあってか案外気楽に通して見れる内容だった。終始主人公のテンション(主にツッコミに対して)が高いのは唯一気になる部分だった。いや別に悪いわけじゃないんだけどこのテンションだとギャグっぽくなるのではという懸念が。


全体的に淡い色遣いで物語もスローテンポで進んでいく。ただ上井草先輩は一人だけで物語のテンポを上げることのできる存在なので、必然的に彼女の登場する場面は倍速で進んでいるように感じる。普段の物語における進行速度とのズレがストーリーに起伏を生んでいて構成としては悪くないし、脚本もそれに沿うようにして(これ脚本岡田麻里が書いてるの知らなかった)丁寧に練られている印象を受けた。


ましろはヒロインとしては非常にイレギュラーな要素を多分に抱えていて、存在感は圧倒的なのに一人でいるとまともにヒロインとしての役割を果たせないという難点があり(心情を受け手側にまるで読ませる気がないのもそのひとつ)、それを解決するために主人公である空太が突っ込み役として動くしかなくなった、ということなんだろう。


正直言ってましろのこの性格が最終回までに劇的に変化するとは全くもって考えられないので、そうなると大きな変化はむしろ空太のほうにもたらされると考えた方が今後の展開を多少は読みやすくなるだろうか。とりあえず折り返し地点までにはましろが自分で着替えを行い学校まで行けるようになっていてもらいたい(我々のSAN値的に)。


追記:これ2クールものだという話を聞いて急激に胃が痛くなってきたんだけど(リトバスも2クールだし)JC途中で死ぬんじゃないかな…