サンデー

「◯◯の黄金期はいつごろか」みたいな話を前にしたことがあって、その中で激しく主張したいのが週刊少年サンデーの黄金期なんだけど、あれって創刊から今までけっこうな歴史を持っているのでおれのような若輩者が黄金期あれやこれや言うのもどうかは思うものの、おれはやっぱり『コナン』『ケンイチ』『ガッシュ』『うえきの法則』『メルヘヴン』『からくりサーカス』『いでじゅう』『焼きたて!!ジャぱん』『ワイルドライフ』『結界師』『ハヤテのごとく!』が同時に連載されていた2004年〜2005年あたりを黄金期としたい。ここらへんの頃はもう読み飛ばす作品がほとんどゼロだったように記憶している。読むもの全部のカラーが違うのに全部面白かったという奇跡。


サンデーの購読を始めたのが2000年、辞めたのが2010年なのできっかり10年間かかさず読んでいたことになる。最近は立ち読みするのも面倒くさくて飛び飛びになっているんだけど、やっぱ一時期に比べてパワーが凄く落ちている感じがする。『マギ』とか作者が『すもももももも』の人だったので途中まで読んだけど面倒になってやめたし、『ギャンブル』『RANGEMAN』は打ち切りみたいな終わり方になるし『アラタカンガタリ』は面白かったの最初だけだし(絵はすごく上手かった)、『MIXIM☆11』もあんま盛り上がらないし…という。『神のみぞ知るセカイ』は『聖結晶アルバトロス』がそこそこ好きだったので読み進めていたんだけど女神編に入ってから明確にパワーダウンしたのが残念だった。最初から最後まで良かったのは『はじめてのあく』とか。『銀の匙』は中空飛行を続けていてのんびり読めている。


『MAJOR』は吾郎が好きになれなくて読んでなかった。野球漫画なら断然『最強!都立あおい坂高校野球部』の方に軍配があがる。藤田先生の『月光条例』は予想以上のつまらなさだったのに激しくショックを受けた。『うしおととら』『からくりサーカス』が名作だっただけに本当につらかった。あとサンデーといえば西森博之作品があるけどおれはまあストレートに『天使な小生意気』世代だった。『お茶にごす。』『道士郎でござる』も天使ほどではなかったけどそこそこに面白かったんだけどなぜか『鋼鉄の華っ柱』だけは全然引っかからなかった。


アニメ化もされた『美鳥の日々』は実のところそんなにハマらなくて、むしろその後の『あいこら』のほうが楽しめたという過去のおれがわからない。サンデーでアニメ化された作品ってアタリとハズレに二極化されてる感じがする。『妖逆門』とか本当に面白くなかった(漫画の方も実際そんなに面白くなかったんだけど)。ギャグ漫画は『ダイナマ伊藤!』のインパクトが強すぎて『兄ふんじゃった!』とか『思春期刑事ミノル小林』とか全然入って来なかった。『いでじゅう』はギャグ路線からラブコメ路線にシフトすることで見事名作へと変貌を遂げ、『RANGEMAN』もその路線を踏襲してて面白かったのにまさかの打ち切り。サンデー編集部への恨みが蓄積されていく。


けっこうおれの周りの人が読んでいた『最上の命医』は「これ本当に橋口たかしが描いてんのか?」と思うほどの構成の酷さで鮮烈な印象が。同様に『うえきの法則』の続編である『うえきの法則プラス』も死ぬほど面白くなかったしこのあたりの時期から確かサンデー読むの面倒臭くなってきた記憶がある。『ダレン・シャン』はコミックス化にあたってどう味付けしてくるのかなーと期待してたら絵にダークさがまったく感じられずちょっと引いてしまい結局途中で読むのをやめた。『ポケモン』と『戦コレ』のコミックス化は言及するのも憚られる。


色々他にも言いたいことは山ほどあるんだけどそれはまたいつか。ちなみにサンデーのはがき懸賞に当選して後ろのページにおれの名前が載せられたことがあって、確か2003年29号(からくりサーカスが巻頭カラーだった)なので運良く所持している人には本名がバレる可能性が。