ガールズ&パンツァー 第5話 「強豪・シャーマン軍団です!」

あまりのハイクオリティぶりで視聴者の度肝を抜いた4話目から勢いを全く落とすことなく突き進んだ5話目。CG演出に力を使い果たして制作が遅れているというのも納得せざるを得ない出来栄えだった。やはり今期はガルパンを信じていれば間違いない。


ファミレスの呼び出しアラームが戦車の砲撃音とか食べ物が戦車の玩具に乗って回ってくるとか日常にも色々ギミックを仕込みつつ、基本は戦車での戦いというスポーツドラマ的な熱いテンションを保ちながら仲間達の友情を深めたりライバル校とのいざこざがあったり、しっかりと見せ場を作ってあるので見飽きるということが全くない。


今まで謎の多いキャラだった優花里の掘り下げをAパートで、ライバル校との試合に向けて偵察や特訓などをBパートで行う構成。今までは威圧的なライバルが多かったんだけど、相手のサンダース校部長ケイさんは非常にフレンドリーなキャラクタでトーナメント初戦の相手としてはかなりの良キャラ(しかもCV川澄)。


何気にチーム名が戦車での試合を堅苦しくしていなくて上手いなーと感じたり。戦車でドンパチ撃ち合いしてるなかで「あひるさんチーム」とか言われたら肩の力も向けますわ。ただどこから主人公のチームを「あんこうチーム」にしようと思ったのか、その着想のきっかけについては結構興味がある。


森の中での戦車の撃ち合い、俯瞰と敵味方視点の3点を行き来したカメラワークで臨場感を出しつつ何が起こっているのかを明確に映像化出来ている。通信機傍受を逆手に取るという超王道展開もこのアニメのフォーマットに落とし込まれれば安心して観られる。友人の多いさおりんのコネクションをここで活用するというキャラを立てるストーリーもよく考えられている。


正直言って今のところこれといった欠点がまるで見当たらず、このまま進めばほぼ間違いなく秋アニメの中で一番面白かったという結果を残せそうだし、円盤の売り上げも期待できるので2〜3期、スト魔女のような軌道に乗れば映画化も夢じゃないのでは。