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ぎんぎつね 第1話 「十五代目と銀太郎」

ストーリー構成に関して言えば今期暫定1位です。ソラノヲトを筆頭に金元寿子主演作品のヒット率凄すぎて、これはもう自分の中で何かしらの波長が合うみたいなところがあるのかなーと考えたけど結局よくわからなくなった。作画最高とかネタ的に楽しめるとか色々自分の中でハマれる要素はありつつも最終的に自分が帰ってくるのはこういうストーリーがしっかり作られているものなんだよなと実感した次第です。

「ごん…お前だったのか…」とネタを言う暇もなく最初から最後まで釘付けになってしまうようなシナリオで、これ単体でOVAとして売り出されても購入するレベルまで洗練されている。初回がまるで最終回のような出来の作品はかなりテンション上がるんだけど、同時にこれから先が果てしなく不安になってしまうという部分もあって、事実あの花や琴浦さんは1話の完成度が高過ぎて後続の話が1話に追い付くので精一杯という様子だった。しかしもしこれが1話完結型の夏目友人帖のようなアニメなら充分名作の座を狙える。

煩雑な人間関係を省いて主人公と銀の関係性を丁寧に描くことで導入として非常に効果的に機能している。登場人物も最小限に抑えられ、ストーリーそのものに集中できるように配慮がされているし、キャラクタを掘り下げることも出来る余白がある。これからのストーリー進行の自由度が凄く高い。

先の読めない展開に対する楽しみとか大きな山場とかは無さそうだけど、そのぶん最後までずっと安定して高水準な品質を保てる気がする。銀は妖怪ではなく神様に近いものの類(神様に仕えている)だという設定を生かせるかどうかで夏目とはまた違った方向で開花できそう。