『生徒会の一存』という看板を掲げておいてまさかの生徒会の出番は最後の3分程度。「タイトル詐欺じゃねーか!」という声もこのアニメにとっては追い風になるのだろう。
水無瀬さんというキャラクタがある意味生徒会メンバーよりも強烈な個性を有していて、そのおかげで杉崎が主人公で生徒会に入る前のエピソードでも特にダレることなく観られた。しかし個人的嗜好としては水無瀬さんは髪長い方が良かったですね…
落ちこぼれ主人公が努力を積み重ねつつ友情を育んでいきやがて頂上に辿り着くというのはまさしく一字一句が王道をなぞるようなストーリーだが、杉崎がいわゆる屈折したタイプの人間ではないので話が極端に重くなるということもなく流れるようにすんなりと最後まで観られた。
しかし流れるように観られるというのは逆に言えば惹きつけるような取っ掛かりも存在しないということであって、一度観て満足させるだけではなく次からも観たいと思わされるような力がないと中々厳しい。
