ガールズ&パンツァー 第7話 「次はアンツィオです!」

絵コンテ・演出:畑博之  作画監督:大高雄太・岩岡優子  メカ作画監督:須藤晋


泣けてしまうくらい抜群の安定感。戦車での試合が最後の10秒しかない話ですらこの面白さということが既に異常事態である。まあ笑って泣けて熱くなれるという三要素を揃えた時点でもう勝利は確定しているようなものなんで、あとはどれだけ楽しませてくれるかという一点にのみ意識が集約される。


おばあちゃんが病室を出て行くみほたちに声をかけるシーンがちょっと涙腺的な意味でつらかった。そのあとの麻子がみほを気遣っていることを沙織からそれとなく伝えられるシーンも良かった。一番良かったのはみほが秋山殿にありがとうと言う一連のシークエンスなんだけどまあ良かったシーンなんて数え挙げるとキリが無いですよね。


戦車に乗ると痩せて低血圧が改善されるとかもう完全に健康食品の通信販売じゃないですか。もうみんな戦車に乗れば全部解決するんじゃないですか。あと水島監督が呟いていた「一人だけ彼氏持ちだった裏設定」がわかったけどまさか一年生チームの宇津木ちゃんだとは思わなかった。しかも普通に口に出している時点で全くもって裏設定じゃないという。


7話目にして戦車乗り換えイベント。実生活における「また買わないといけないプラモが増えた…」という財布への打撃はさておき、やっぱり色んな戦車が出てきた方が楽しみが増えるので見てる方としては純粋に嬉しいですね。戦車を「買う」のではなく「見つける」という過程も新鮮さがあって面白かった。最後の10秒で2回戦が片付けられるというのは、1回戦で戦った相手が優勝候補だったので「これに勝てて2回戦で苦戦するのはおかしいだろ」という違和感を生まないという意味でも、2度目のキャラ掘り下げのタイミングとしても上手い構成だった。まあ試合見たかったかと言われればそりゃ見たいけど。見たいけどこれ1クールしかないんだよ…