新世界より 第十五話 「残像」

  • 終始緊張感を保った状態で進んでおり、この未知の生物にいつ襲われるかわからないような危機感は前回までの人間の悪意が醸し出すそれとは似たようでまるで違う。
  • SFの世界観に政治的な要素を絡めてきて、ここで現実と非現実がクロスオーバーする形になった。バケネズミという存在は単体では強くないものの数が増えれば厄介だ、というその点に関して言えば人間に近いところがある。
  • やっぱりスクィーラは早季たちを利用してバケネズミを統一しようとしているのでは。「殺さずに利用する」というやり口はかなり頭脳的で、「バケネズミが人間にとって代わろうとしているのではないか」という覚の仮説も真実味を帯びてくる。