琴浦さん #02 「初めての……」
- 最初は良かったけど2作目で失速する、というのは音楽業界でもアニメ業界でも良くあることで、ことこのアニメに関しては「初回は死ぬほど面白かったけどそれは最初だけなんじゃないか」という不安が大きくて、正直このまま2話目を見ずに1話完結型作品として思い出に留めておこうと思ったりしたものの結局欲望に負けて見てしまいました。
- 結論としては1話目の圧倒的カタルシスに見劣りしないレベルの完成度で感涙ものでした。前半にギャグとラブコメ、後半にシリアス要素を配したことにより太田雅彦・あおしまたかしコンビのポテンシャルが炸裂している(今回太田いなかったけど)。ゆるゆりで出し切れなかった能力をここで惜しみなく発揮していて非常に嬉しい限りである。
- 琴浦さんの他を寄せ付けない魅力と真鍋の謎のバイタリティ、森谷の普通の女子高生感、そして新キャラのESP研究会の部長と副部長の個性と今回はキャラの力が非常に強く、それを王道一直線ながら死ぬほど完成度の高いシナリオのレールに乗せているので相乗効果がすごい。
- シリアスパートに結構なリアル感持たせてるのがかなりダメージ量大きい。ただこれがあるからこそ真鍋が輝けるという反動もあるわけで、ここのバランスはスタッフがしっかり考えてるんだろう。原作はシリアスパートをあっさり流しているんだけどアニメではそこに真正面から向き合っていて好感がもてる。
- 2話目でこの完成度ということはもう軌道に乗ったと考えていいでしょう。間違いなく今期1番の出来。