翠星のガルガンティア 06 「謝肉祭」

  • レドがチェインバー使わなくても普通に島の言語を用いて会話出来てるんだけど、レドがこの島に来てからどのくらい時間が経ったのか全然わからないので「レドの言語習得能力が死ぬほど早いのかそうではないのか」という判断ができなくてそこは唯一不親切な設計だなーと思ったんだけど、島の住人にとって時間という概念がそもそも存在しないのではという説も出てきた。今まで時計って劇中に出てたか覚えてないんだけど、細かい「○時○分」みたいな時間把握はしておらず、単純に朝昼晩の区別しかないのであれば、物語の中で「○○週間後〜」みたいに明示するのは無粋だよな。
  • 物凄く俗物的に物語を要約すれば「外国から来たレドが文化の違う国で何とか働こうとする」みたいな話で、チェインバーは喋る翻訳機だから今で言うとSiriみたいなものに相当する。虚淵玄が若者に向けたメッセージがこれだとしたら少なくとも就職失敗した人間には届かないから駄目じゃん…とは思うものの、大学3年生とかには効くんじゃないですかね。これで説教臭い内容だったら完全に唾吐き掛けてたんだがそこは監督の村田和也の力で臭みを抜いて浄化能力高めに仕上げてきてる。だから時々教育番組的な雰囲気を感じてしまうのだけど、そちらの印象が強くならないようにキャラ原案を鳴子ハナハルにしたのだとしたら物凄く計算高い。
  • 小魚とかも含め海には色んな生物がいるっぽいのにこの船底にフジツボはいないんだろうか。もし仮にこの世界がフジツボだけがいない、船団にやさしい親切設計の世界だとしたらこの世界自体が何者かの管理下にあるというラストもあり得る。それは凄く虚淵っぽい筋運びなんだがここまでその伏線が一切無いのでそういうアンフェアな仕掛けで挑むかなーという疑問もあり。
  • 取り敢えず6話かけてレドの掘り下げを行ったという認識でいいと思う。脚本としてはとても丁寧だしサルベージという今後の(レドがいた未来の手掛かりを探る)ための伏線も張っているし、やっとまともに敵も現れたので島に来る前のレドの思考と島に馴染んだ後のレドの思考がぶつかり合って葛藤するまでの道筋もしっかり導かれてるので盤石。あとは定期的に快楽天ちゃん成分を補給出来ればいい。
  • 余談だけど「アップが多い」「作画やばい」って結構言ってる人いるっぽいけどコンテの山内重保の影響だろう。別に制作スケジュールがやばいとかそういうことではないと思う。