ラブライブ! #3 「ファーストライブ」

  • OPへの入り方が物凄くベタなんだけどこういうの大好きなのでテンション上がる。最近意図的に複雑にしようとしてる作品が多いんだけどこのくらいわかりやすい方が伝わる情報量もまるで変わってくるしそもそも難しく考えずに楽しめるという娯楽としての特徴をそのまま生かせるのでもっとこういうものが増えれば良い。
  • アイドルになるというゼロ地点から出発するわけだから羞恥心とか当然付き纏うだろうし、そういう当たり前のことを当たり前に処理していく過程に誠実さを感じる。全員が全員同じアビリティを有してるなんてあり得ないわけて、そういう意味で今回は少し堅苦しさのある海未がアイドルとして舞台に立つためのエピソードだったと言える。
  • ストーリーは「廃校にならないようにアイドルを目指す」という大元以外ほとんど揺るぎなくてそこから枝葉が伸びることもないので、実質的にキャラクタが主導していくタイプのアニメということになる。3年前から企画が始動していただけあってキャラの肉付けはほとんど隙がなく成されているため軸がぶれることはほとんどない。
  • 「ステージに立つ」ということが最終目的ではないのは勿論なんだけど、それでも今までの努力は部活発表の際にステージに立って客に見てもらうことが目標だったわけで、だからこそ幕が上がった瞬間に誰もいないというところからどんどん客が集まってくるというカタルシスが成立している。
  • ライブで歌ってる曲の歌詞が現状とリンクしてるのも良いですね。学校で歌う曲としてはやや本格的すぎる感じはするんだけど(曲自体は物凄く良い、代表曲クラス)そういうのも全部ひっくるめてラブライブというコンテンツらしさが現れてて感動すらある。
  • 3人が舞台で歌ってる時の細かな表情の変化が凄かった。細かいんだけどそこまで完璧な笑顔じゃないあたりに緊張を感じられる。引きのカットでは3D演出も交えているのにここまで多彩に表現できるというのは何気に凄いことだと思います。こういうのが見たかった。やっぱりこれアイマスレベルまで到達できるんじゃないのかな。最後のライブが全部手描きだったらこのアニメのBD全部買ってもいい。
  • 今回のライブが最高だったので(ライブシーンもう10回は見た)これからのライブも大丈夫だろうという安心感がある。観客席が満員になるところまで連れていってもらいたい。