7.5
半分冗談みたいな戦闘でこれほど盛り上がるとは思わなかった。明らかに1期の時より予算や作画枚数が増えてるので戦闘における緩急や迫力の度合いが上回っている。今までの神父との戦闘で本気出して無かったのは今回のためだとよくわかる。 主人公の戦闘理念…
栞回だけはなぜか異様に内容が充実していることでお馴染みですが今回もその例に漏れず1話あたりの密度が濃かった。これたぶん無口な栞が脳内で思っていることをモノローグとして処理しているからで、本編ではほとんど隙間無く言葉が紡がれているからだろう。…
弁天の女学生時代の頃の姿が想像とまるで違ったことを除けば概ね頭に思い描いていた通りに映像が紡がれていた。真夜中の屋上における光の演出なんかは特筆して素晴らしかった。 食べるということについての淀川教授の見解は銀の匙と重なり合う部分がある。命…
アニメは原作の荒い絵がブラッシュアップされてめっちゃ綺麗になってるというのが最大の功績でもあり功罪でもある。原作では絵とコマ割りによってぼかされていた人間の死というものがアニメではリアルな質感でもって提示される。 さすがに前回よりは動いてな…
ようやくまともに男が出てきて話が縦に広がってきた。今まで机上の空論として恋愛について試行錯誤してたけど、ついに学校の外に出て実践に移すことで本格的に恋愛ラボとして動き出した。 やっぱこれ太田雅彦は直近だと琴浦さんの感覚で恋愛描写させてる気が…
カード部に入ったことで合法的にカードバトルできるようになって、そうなると必然的にマスターやドールも増えていくことになるんだけど、だからこそこれ2クールくらいあったほうが良かったんじゃないのと思えてくる。ソシャゲも稼働したらしいしアニメでドー…
今まで狙い過ぎててやや臭みがあった演出がここにきて純粋な「物語を引き立てる」演出にベクトルを変えたことによってかなり見やすくなってる。元々物語シリーズはコンテからしてもう芸術作品を作ろうとしてる意図が伝わってくるし、アニメーション=動画 の…
3話で化けたのは奇跡でも偶然ではないことが証明された。うつつとはじめのダイアローグでようやくはじめが破天荒なキャラクタであることを全肯定できるようになったし謎の宇宙人が塁に力を与えたことによりガッチャマンたちとは違うノートが生まれたというこ…
アバンの時点で明らかに今までと違う人間を演出に投入したことがわかるんだけどそれがブラッシングプレイ回(GJ部)やってた藤原佳幸とはわからなかった。わりと最近の人なんだけど腕利きなので信頼は高い。あと久司パンチらしきものも出てきたり、スズが職員…
これガッチャマンだということを気にしなければめちゃくちゃ面白いのでは、ということに気付き始めた。ネット社会の恩恵と問題点を両方提示した上に監督の中村祐介がつり球で抑えていた衝動をカラフルに吐き出しており実に最近のアニメという感じ。 社会問題…
この作品の中ではわりと面白いと思ってる話なのでどう料理してくるか気になってはいたんだけど、演出にかなりの力を割いた力作に仕上がっていた。駒場と八軒の関係の変化もかなり上手かったし、このアニメのピークはもしかしてここなのではという充実ぶり。…
たまゆらにおける過去回想はダイレクトにツボを押してくるので精神不安定な時に見ると本当にやばいと1期で学習したはずなのにまたもや精神不安定な時に見てしまった。 ぽってとかなえとの距離感がまだ微妙に掴めていないというか、親友というよりまだ同じ写…
前回の神レイアウトを見たあとでも遜色ない出来栄え。元々他のアニメと比べれば遥かに作画レベル高いのでハードルは毎度上がってたけどそれを楽々超えていくのはこのアニメ最大の長所だろう。若き天才小川太一の後に大正義木上(名義は三好一郎)をもってくる…
この物語の一つの山場に向けての助走となる回。風神雷神の扇という最後まで鍵になるアイテムを登場させたり、金曜倶楽部が実在する会であるということを印象付けたり、原作における重要な部分をほぼ拾ってきたという感じ。 1話では矢三郎が赤玉先生を見上げ…
外では普通に振舞っているというマキのキャラクタが徐々に崩壊しているけど、宮原作品は他のキャラに影響されて緩やかに主要キャラが壊れていくのが常なのでこれも運命と割り切るしかない。 恋愛ラボって男が普通に出てくるしそもそも男女の恋愛を前提にした…
下鴨の母ちゃんとか矢一郎・矢二郎(カエル)とか金閣銀閣兄弟とか凄く細かくキャラメイクされててちょっとした感動があった。とくに母ちゃんは井上喜久子がえらくハマってて様になってた。矢二郎の居る井戸の中が草や小銭なんかで彩られてるのは原作読んでた…
原作にこんなサービスシーン的な描写があったかなーと記憶を辿ったけど得られるものはなかったので「メディアの違いを理解せよ」という言葉によって事態の解決を図るに至った。しかしここまでサービス旺盛だと逆に何かあるんじゃないかと不安になる。ちなみ…
2話目にしていきなり2人殺すという超高速展開で早くも本領発揮してきた。というか女2人、それもそのうちの一人の正ヒロインっぽい子までこんなに早く殺されるのが意外過ぎて何も言えねえ。キャラクタの掘り下げが行われる前に死んでしまったので特に悲観的に…
漫画はまだしもアニメのキャラデザだともこっちの容姿が普通になってる(目の下に尋常じゃない隈があるくらい)ので色々と違和感があるけど、話自体は人の心を抉ってくる原作そのまんまの痛々しさなのでその点については心配ないです。大沼心が監督やるんなら…
ようやく禁書の内容と重なってきたのでここから「美琴視点」ということの意味が重要性を帯びてくる。禁書で描かれたのは上条視点の物語であって、美琴の(行動に現れない)意思はほとんど介在する余地がなかった。内情と現状をより深い角度から、あるいは当事…
今最も世間を騒がしそうなロリのロリによるロリのためのアニメが2年の時を経て再び襲来してきたわけですが良い意味でも悪い意味でも1期の頃から全く変わってなくて笑った。そりゃまあ原作はあの時から今まで地続きなんだし、むしろこれは変わり様がないだろ…
急激に物語を纏めにかかっている感じが否めないのだけど、結果的には敵味方の分離やレドの決意、ガルガンティア本島を離れた側の視点を中心に描かれる人間の在り方、そしてチェインバーという機械とレドとの関係性など、最終回までに処理すべき問題はほとん…
前回が演出の力が発揮された回ならば今回は脚本とコンテの力が発揮された回と言える。冒頭からラストまでの流れが鮮やかでアニメオリジナル要素も無理なく組み込まれている。今までのシリアスな空気を過度に助長させることもなく、上条さん、美琴、御坂妹、…
次回で最終回という事実が未だに信じられないんだけど、今回作画の異常なまでの力の入れ具合を見て「ああ、最後の力を振り絞ってるんだな」と腑に落ちてしまった。感動的な盛り上がりが少ない分、圧倒的演出と美麗な作画、原作のコマ割りを意識したうえで計…
これで文化祭編終了、次回は番外編ということで今回が実質的な最終回だと考えていいだろう。前回まででかなりとっ散らかった話を上手く纏めたなという印象。表舞台で頑張る雪乃や結衣と裏舞台で頑張る八幡との対比が鮮やかだった。表舞台から転落した人間で…
京介が一人暮らしする展開、原作でもかなり強引だと思ってたけど現実に母親にあんなこと言われたら心折れるよなーと考え始めて、まあこのくらいは目を瞑ろうかという結論に達した。というか現実に妹がいる男とそうでない男とのあいだに現実認識の差があり過…
瑞沢高校内部の話と藤沢高校内部の話は団体戦の延長上にある個人戦という括りで、新とクイーンは単純な個人としての戦いなのでA級の試合とB級の試合は上手く特色がばらけていた。 太一のメンタルはちはやによって左右されることがよくわかる試合で、肝心のち…
何気にここまで目立ったミスがないというか、卒無くストーリーを消化してきた手堅さのある作品なので問題は最終回で手堅さの領域を突き破ってその上の段階まで到達できるかという点にある。狂三・義妹・折紙の抱える問題全てが残り話数で解決できるとは思っ…
待望のかおりコンテ回。この時のためにゆゆ式に対する意識を最大限に高めていたのだけど期待を裏切らない素晴らしいコンテだった。橘正紀がやや矯正したような痕跡はあるけどそれでも今までのコンテの中では1話に次いで良い。やっぱこう型にはまらない才能と…
前々回とは違った意味で満足度高い。別にあやせメイン回でもないのにこの溢れ出る充足感は何なんだ。いや厳密に言えば加奈子と桐乃を矢面に立たせたあやせ主役回なんだけど二人がキャラクタとして強過ぎるのがつらい。「私の為に別れたんでしょ?」と何の気負…